ある外部講師の評価

外部講師を管理職研修に招いたときのことです

その講師は、職場の状況を管理職に振り返らせました

その内容を聞いていた講師は、以下のようなコメントを加えました

「もっと自分たちの仕事の素晴らしさに気づいて下さい。皆さんは世の中の役に立つ仕事をしています。皆さんは何年の間も同じ仕事をしているではないですか。それは社会が皆さんを必要としていることの裏返しです。」

管理職の振り返りは、どちらかいうと、閉塞感の中で自分たちのビジネスの将来性を見出せずに自信を失うような内容が多かったのです

しかし、講師は彼らとは違った目線で彼らの評価を与えたのです

これまでの振り返り

管理職が束ねている職場はソフトウェア開発が主要業務であり、開発の進捗や品質管理が管理職の主な仕事となります

そこで行われるという振り返りと言えば、問題発生時の原因究明や対策立案のケースが多く、決して楽しい振り返りではありません

そのことに慣らされているために、講師から自分たちの職場の状況を振り返らせると、どうしても「駄目な部分」に目先が向けられ、発想がネガティブになってしまうのも無理がないと思います

自分たちの良さを知ろう

企業にはミッション、「存在価値」があります

これがあるから社会の中で存続することができるのです

企業にいる管理職は、「自分たちの組織の存在価値は何だろうか?」という目線で自らを振り返り、自分たちの提供価値を改めて気づく時間を作ることも必要だと思います

日本経済の復活のために

先日、三菱UFJフィナンシャル・グループの経済セミナーで聞いた話ですが、ゴディバのチョコレートのグラム単価は24円であるのに対し、森永は三分の一の8円だそうです

ところが、どちらのチョコレートが美味しいかを35名の被験者で実験したときの結果は、17名のゴディバと18名の森永であり、拮抗していました

良い商品、良いサービスを相応しい価格で売ることができれば、日本経済も復活することができます

そのためにも、自分たちの提供する商品やサービスを正しく評価をし、その素晴らしさを再認識できるような職場が今の日本に求められているのです

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