はじめに

「働きながら人生を楽しめる職場には、社員同士に信頼関係がある」という仮説があると思います

2019年7月から10月に日本で行われたラグビーワールドカップにて、日本代表チームが全勝で予選を通過し、ベスト8に勝ち進みましたね

その背景には、メンバー同士の信頼関係があることが様々な媒体で報道されました

会社においても同じで、すぐれたパフォーマンスをだすチームには信頼関係があるというのは肌で感じる事ではないでしょうか

しばらくの間、このことについて連載で書いてみようと思います

なお、書籍「コミュニケーション力」(渡邊忠、渡辺美枝子)を引用しながら、組織風土改革の実践で体験したことも含めて書き進めます

対人感情の種類

人の信頼関係を築くためには、その人に対する良い感情がベースにあることが必要です

好意に感じていたり、助けてあげたいと感じたり、この人と一緒にいたいという感情です

人に対する感情(対人感情)には、好意、嫌悪、優位、劣位の4つと、それらの組み合わせからなる、慈愛、尊敬、軽蔑、恐怖の4つを合わせた8つの感情が整理されています

対人感情の円環モデル(感情)

その8つの感情を抱くと、対応する以下のような8つの欲求を持ち、さらに感情が強まるという特性があります

対人感情の円環モデル(欲求)

信頼関係に必要な感情は

円環モデルにある感情や欲求は、隣り合う感情や欲求と結びついて現れます

相手に好意的に感じていれば「相手をもっとよく知りたいし、自分を知って欲しい」、「気を許して安心したい」という親和的欲求が生まれる他に、援助的欲求の「相手を助けてあげたい」、「困ったら相談してあげたい」という気持ちや、依存欲求の「何かあったら助けて欲しい」「一緒にいたい」という気持ちが生まれます

改めて言うまでもないことですが、信頼関係に必要な感情は好意的感情です

職場における人間関係には上下関係があるので、「私が優位」で「あなたは劣位」と捉えがちですが、上司と部下であっても、その状況に応じて、助けたり、助けられたりというようにことがあるように、優位の関係は固定的ではありません

このような助け合いの関係は信頼関係に結びつきやすくなります

(つづく)