今日は「自分らしさ」を生き抜く山口智充さんという楽しいヒトをご紹介したあとに、自分らしさを知る方法と、会社の中でも自分らしく仕事をすることについてお話ししたいと思います

「自分らしさ」を生き抜く「ぐっさん」

日本のお笑いタレント、ものまねタレント、俳優、声優、ミュージシャン、司会者(wikipediaより)と多彩な仕事をこなす「ぐっさん」こと山口智充さんは、2020年5月1日放送の『アナザースカイⅡ』(日本テレビ)にて、自分のことを以下のように語ったそうです

この番組の中で、山口は自分がお笑い芸人だというこだわりは特になく、自分は「ぐっさん」という職業なのだと語っていた。この言葉に山口智充というタレントの本質が表現されている。

今こそ評価されるべき、“ぐっさん”こと山口智充の生き方(ラリー遠田) QJWeb クイックジャパンウェブ

この記事の執筆者であるラリー遠田さんは、山口さんと他のタレントとの違いを以下のように評しています

タレントとしてテレビに出始めると、否応なしに競争に巻き込まれてしまう。『M-1グランプリ』などの賞レースで順位をつけられ、そこで結果を出すと今度はバラエティ番組で新たな戦いが始まる。

何しろテレビに出られるタレントの数は決まっているのだ。いいコメントができるか、おもしろいネタができるか、視聴率が取れるか、レギュラー番組を増やせるかなど、さまざまな種類の競争が展開される。

もともと純粋に好きなことをやりたくて芸能界に入ったという山口には、そのような競争で他人を押しのけてまで勝ち上がりたいという欲がまったくなかった。そのため、信頼できるスタッフと共に、素のキャラクターを出してのびのびと仕事ができるような場所だけを求めて、そこを自分の拠点にしてきた。

今こそ評価されるべき、“ぐっさん”こと山口智充の生き方(ラリー遠田) QJWeb クイックジャパンウェブ

自分の好きなこと、得意なことを「ぐっさん」の中に取り込んで、山口さんは「ぐっさん」というタレントを作り上げていきます

周囲の人々もそれに価値を認めていくようになり、仕事として依頼が入るようになっていったのだと思います

山口さんは、「視聴率を取るために」とか「レギュラー番組を増やすために」といった他人が築き上げた価値尺度で頑張るのではなく、「ぐっさん」を演じることに徹しながら、その価値を認めてくれる仲間を広げていったのでしょう

このような仲間の存在があるので、「最近、テレビ出演の回数が減った」といった風評には動じることもないのだと思います

山口さんのお話は、自分らしさを生き抜くヒントを与えています

あなたの「自分らしさ」を知る手順

「自分らしさ」を知るためには、まず「自分とはどういう人間なのか」を棚卸することころから始まると思います

  • 私は何が好きか
  • 私は何をすることが好きか
  • 私は何が得意だろうか
  • 私は何がしたいのだろうか

山口さんも子供のころからそのことを考えて、芸能界という道に進みました

なお、自分がしたいこと(渇望)を知るために、ナラティブ・アプローチも使えます
その記事も紹介しておきます

自分のことを棚卸したら、身近な人たちに「自分はどう見られているのだろうか」と質問してみると、新たな発見があると思います

意外と自分の気づかないところを認めてくれることもあり、新たな発見となります

それを聞いて「ああ、確かにそうだな」と感じて、そのことに可能性が秘められていると確信が得られるのでしたら、その「新たな自分」に乗っかってしまうこともありだと思います

自分が得意と思っていることを伸ばすのと同じように「新たな自分」を極めて、自分のタレントにしてしまうのです

山口さんが「ぐっさん」というタレントと作り上げたのと同じように

このように「自分らしさを知る」ことを通じて自分のタレントを築き、そのタレントに自分がなり切ってしまうのです

そのタレントに価値を見出す人が現れれば、あなたも山口さんと同じように仕事が入ってくるようになります

会社の中でも「自分らしく」振る舞おう

あなたが会社勤めのサラリーマンであっても同じことだと思います

あなたが新しい仕事に加わることになったとしましょう

その時、その仕事仲間にこう聞いてください

「この新しい仕事に、私はどんなふうに活躍すると思っていますか」

この答えが、周りの人たちが見ているあなたのタレントなのです

その内容があなたの考えていることと一致しているのであるなら、それに向けてしっかりと自分らしく振る舞うように頑張ることです

ちょっと自分が活躍したいと思っている内容と違うようでしたら、「私はこういうタレントなので」と言って自分の貢献できる内容を披露して、仲間の自分に対する期待を修正してもいいですし、その違った見方が自分のお気に入りになるようでしたら、自分のタレントに新たに加えてもいいでしょう

こうすることで、自分のタレントを周りの人の期待と合わせることができれば、自分らしさを出しながら、無理のない仕事ができます

何よりも自分に偽りがないので、仕事が楽しいはずです

多くの場合、このようなすり合わせを行わずに、仲間と仕事を始めてしまうから、「こんなはずじゃなかった」というのが、あなたの中に浮かんだり、周りの人の期待をはずして評価を落としてしまうことになりがちです

ぜひ自分のタレントがどう見られているのかに注意を払って仕事に取り組んでみましょう

そして会社の中でも「自分らしく」振る舞えるように仕事をしましょう

自分のタレントに愛称をつけよう

山口さんが自分のことを「ぐっさん」と呼ぶように、あなたも自分のなりたいタレントに愛称をつけてみませんか?

自分の愛称ができると、その愛称に愛着が湧きます

そして愛称のつけられたタレントを自分で育てていくのです

きっと自分らしい楽しい人生が送れると思いますよ