2019年下半期の直木賞受賞作品「熱源」(川越宗一著)を読みました

読み応えのある作品でした

サハリン(樺太)という極寒の地に命の源である熱を感じながら、あるいは感じていたいと思う人々の物語です

サハリンの先住民(アイヌ、オロッコ、ニクブン)、ポーランド、ロシア出身の登場人物の熱い思いが描かれています

史実に基づいたフィクションであり、かつての日本が、アイヌのアイデンティティを無視し、多数の押し付けによる同化も描かれています

時折アイヌ問題が新聞に書かれますが、これからは関心を持って読んでみたいと思います

そんな風に、ものの見方を変えさせてしまう小説でした

私にとっては意味のあった作品です