アイキャッチ画像:pixabay.com

<これはシリーズ記事です。シリーズ全体はこのページにある「本シリーズの記事一覧」をご覧下さい。>

組織風土改革を行う上で必要な理論には以下のものがあります

  • 産業・組織心理学
  • モチベーション理論
  • コミュニケーション理論
  • カウンセリング心理学
  • パーソナリティ理論
  • 労働関係法規の理解

ここからは、コミュニケーション理論に関連する知識についてご紹介します

コミュニケーション・ロス

「そんなことを言った覚えはない」といったように話し手の意図したことが聞き手に伝わらないコミュニケーション・ロスが起きることがあります

その理由として、話し手の使っている言葉の意味が聞き手の捉えた意味と異なることや、会話の前提としている背景や状況(これを文脈と言います)が話し手と聞き手の間で一致してしていないことがあります

(詳しくは「コミュニケーションの仕組みから傾聴を考えてみましょう」をご参照下さい)

私たちが働く職場では、文脈が一致せず、人間関係がギクシャクしたり、他者や他部門からの協力が得られなかったり、予定通りのアウトプットを出せないことが結構な頻度であります

文脈を合わせれば、「なんだ、そんなことだったのか」ということも気づくことであっても、合わせずに放置してしまうことがあります

人は自分がもっている文脈が当たり前だろうと早合点して、相手がもっている文脈との一致点を確認しないからです

文脈の一致点のない中で、意思疎通を図ることは極めて困難だと分かっていても、文脈を合わせずにコミュニケーションを進めがちです

傾聴技法

そうならないようにするためにも、相手が持つ文脈を知ることが必要です

そのための作法が傾聴技法です

「自分が持っている文脈は××だが、君の持っている文脈は何だろうか」という意識を常にもちづづけて、相手の文脈を気遣うコミュニケーションを心がければ、人間関係が円滑になり、協力関係の得やすくなります

そのことが、働きやすく、仕事を通じて楽しい人生を送ることに繋がります

<前の記事 | 次の記事>