「他者の行動はコントロールできないんだ。我々にできるのは、他者や自分とどう接するかを決めることだ」- “イン・トリートメント”シーズン1、第38話
“イン・トリートメント”は、ポールというセラピストのドラマだ。5組の患者を相手にしたセッションをドラマに仕立てている。このドラマの面白いところは、ポール自身も知人のセラピスト・ジーナにカウンセリングを受けているところだ。
私はこのドラマを見ながら、患者とのやり取りを見て、自分のカウンセリングと対比している。良いところは学ぶようにしている。
引用したセリフは、患者の一人であるソフィーに対するポールの言葉だ。セラピーを受ける人の悩みの多くには、身の回りの人が自分の思うとおりにしてくれないことがある。そんなときに、「他人を変えるより、自分を変えること」に気づかせるようにセラピーを行うのだが、「自分を変える」ではなく、「他者や自分とどう接するかを決めることだ」という言い回しがとてもステキに聞こえた。
「変える」というととても敷居が高い。それができないから、ここまで悩んでいるのだし。「変える」のではなく、「決める」という言い方は、その前段にある「準備」や「態度」のように聞こえて、言われた患者にもできそうな気がする。
今度使ってみようと思う。