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Z世代を巻き込む働き方改革はモリモリ、ワクワク、ノリノリ

組織風土改革には、ジェネレーションギャップから生まれるコミュニケーション、人間関係、仕事への向き合い方などの課題の克服を求められることがあります そのためには、各々の世代に属する人々に共通してみられる心理状態、すなわち社会心理を正確に捉えることが必要となるでしょう Z世代と呼ばれている世代が職場に入っ...
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2.風土改革に必要な専門知識:産業・組織の心理学が組織風土改革に必要な理由を教えます(5)一体感

前回にひきつづき、産業・組織の心理学の知識が組織風土改革に必要な理由についてご説明します 個人と組織の関係(つづき) この個人と組織の関係に働くキーワードには以下のものがあります 一体感 一体感とは、社員の一人ひとりが一体と感じている感覚です 一体感を職場で醸成するには様々な方法があります ベクトルの...
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2.風土改革に必要な専門知識:産業・組織の心理学が組織風土改革に必要な理由を教えます(1)共感

ここでは、産業・組織の心理学の知識が組織風土改革に必要な理由についてご説明します 産業・組織の心理学は、個人と組織の関係に関わる領域を扱っており、組織風土を理解する上で中核となる理論です 個人と組織の関係 組織に属する個人は、人間的成長といった個人的な欲求を満たす機会を提供し、正当に評価をしてくれれば...
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哲学カフェに来ませんか3:仕事上のメリットについて考えてみます

前回の記事で、哲学カフェを職場で行う目的について考えてみました ここでは、哲学カフェがもたらす職場のメリットについて考えてみたいと思います メリットは、仕事に関わることと個人に関わることの両方にあると思えるので、ここでは前者について考えてみます 仕事にかかわるメリット 哲学カフェが仕事に与えるメリット...
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チームメンバーの共有メンタルモデルは万能だろうか

チームで活動するとき、メンバー同士は何かしらの知識やルールを共有するものと思います 山口裕幸さんの著書「チームワークの心理学」に、共通メンタルモデルというのが紹介されていました この共通メンタルモデルを使うと、メンバーの間で共有されているものが分かりそうなので、ご紹介します 共有メンタルモデルとは メ...
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最高のチームの条件を考えます

職場には必ずチームというものがあります チームワークを心理学の側面から研究している山口裕幸さんの著書「チームワークの心理学」を引用しながら、チームが優れた成果を出す条件について考えてみます チームが優れた成果を出す条件 チームは、ある仕事の目的のために集まった人々が、コミュニケーションを使って相互作用...
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傾聴を学ぼう3:社会人の様々なスキルを磨けます

前回は傾聴がもつ潜在的な力について説明しました 今回は傾聴の持つ力と社会人が備えておきたい基本スキルとの関係についてお話しします 社会人の様々なスキルを磨けます 社員の基本スキルとの関係 前回示したような効果をもたらす傾聴は、以下の場面で必要とされる基礎スキルにつながります 1. 協創できる...
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傾聴を学ぼう2:傾聴のポテンシャル

前回は傾聴の技法についてお話ししました 今回は傾聴の持つ潜在的な力についてお話しします 傾聴のポテンシャル  傾聴は下図が示す通り、「知る」ことができると、「繋ぐ」ことができるという効果があります 「知る」  相手を尊重しながら真摯に耳を傾けて理解しようとする傾聴は、相手に心理的な...
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働楽な在宅勤務のために8:共感を連鎖させよう

働楽な在宅勤務のために8:共感を連鎖させよう 職場で考える3番目のフェーズは「共感」です 共感とは「相手の立場・目線から物事を見るように意識して感じること」です 前の記事で、マネージャーの不安を空想してみましたが、あそこで空想したことは、私がマネージャーの立場・目線から物事を見るように意識して感じとっ...
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アダム・スミスが説く共感:社会の調和ために重視

先日、「共感とは何か」についてお話ししました ところで、皆さんはアダム・スミスをご存じですよね 国富論の著者として学校で習った、あのアダム・スミスです なぜここで彼を持ち出すのかというと、彼はもう一つの有名な著書「道徳感情論」で共感の重要性を示しているからなのです 人間が持つ共感する能力が社会調和を生...
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組織が秩序を保つために必要なことは、規模に応じて異なります

今日は組織が秩序を保つために必要なことをテーマにします ハラリ教授が「サピエンス全史」にて、組織の秩序を保つために必要なことは、その組織の規模に応じて異なると説明してます 以下ではその規模に応じて必要なことを記します 小規模な組織では、親密な関係を築く 20〜30人ぐらいの規模の組織であれば、お互いに...
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日本語は文脈依存の言語であるから文脈を理解することが意思疎通のポイントとなります

先日、早とちりを避けるためには文脈を掴むことが大切であることをお話ししました 日本語は文脈依存的である 野内 良三さんの著書「「偶然」から読み解く日本文化」には、日本語が持つ性格について書かれています 野内さんは「日本語はコンテキスト(文脈)依存的言語である」と教えています そのことを示す例をその著書...
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非常時のリーダーシップの姿を示す志村喬(映画「七人の侍」)

今日紹介する映画のセリフは名画「七人の侍」からです 離脱する三人の農民 野武士から村を守る七人の侍のリーダである島田勘兵衛(俳優:志村喬)のセリフです 仲間の侍と戦略を練る中で、勘兵衛は小川の向こうにある3軒の農家を守り切れないと判断し、そこに住む農民を残り20軒からなる部落に避難させる選択を決断しま...
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社員同士が結び合う職場は、感情と知性のバランスが良い判断を社員にもたらします

知性より感情が先行して判断してしまう 哲学者である内山節さんが人の判断の仕組みについて説明しています 物事を判断するとき、私たちは感情でするときと、知性で判断するときとがある 例えば新型肺炎ウイルスのニュースをみて、とりあえず怖いと感じるのは感情による判断だし、さまざまな情報を集めてみると、それほどあ...
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かつての日本型経営の中に、職場の一体感や社員のモチベーションを上げるヒントがある

2020年1月10日に放送されていた「おはよう寺ちゃん活動中」での話しです 経団連が示す日本型雇用システム(一括採用、終身雇用、年功序列)の見直しに対して、コメンテーターである施 光恒(せ てるひさ)さんがに次の様なことを述べていました 業績が上がらないとひょっとしたら首切られるかもしれない、飛ばされ...
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人が持っている「フィクションを信じる力」を呼び起こせば、職場は活性化する

フィクションを信じる力 サピエンス全史の著者であるハラリ教授は主張します ネアンデルタールのように絶滅せずに、ホモサピエンスが生き延びることができたのは、フィクションを信じる力があったからだそうです フィクションを信じる力は、集団の力を生み、結束することで、ホモサピエンスは絶滅の危機を乗り越え、今日の...
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会社の利益が社員の損失となっているようでは、会社と呼べない(職場が一丸となって働きたいと思えるように)

会社とはどういう組織であるべきか アメリカの社会学者マッキーバーは、自然的結合により作られた集団をコミュニティ、人為的に作られた集団をアソシエーションと分類しました この定義によると、会社はアソシエーションに位置づけられます その定義をスーパー大辞林から引用しましょう アソシエーション アメリカの社会...
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「結論を出す」から「参加者全員の納得を得る」ファシリテーションは信頼関係を改善させる

先日、ファシリテーション技法を学ぶセミナーを受講しました 大きな気づきがありました それは、「グループ討議は結論を出すことよりも参加者全員の納得を得ることが大切なときがある」というものです さらに、参加者全員が「このグループ討議に参加して良かった」と感じさせることがファシリテーターの目的であるというの...