four soldiers carrying rifles near helicopter under blue sky
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我々市民は、時の権力者の行動をつぶさに検査しなければなりません。そんなことを感じさせる著書でした:「戦争と科学者」安斎育郎 著

「戦争はという過ちを二度と繰り返してはいけない」 「このことを後世に引き継がなければならない」 そんなことを思わせる本を読みましたので、ここで紹介したいと思います それは安斎育郎さんの著書「戦争と科学者」です 爆発物、毒ガスなどの化学兵器、細菌兵器、原水爆の開発したのは、紛れもなく科学者たちです 彼ら...
2023/4/06(木)
muslim black man praying at home
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弱者に情け知らずの自己責任を求めるような社会より「人は生来の平等ではないが、力を持って生まれた人には相応の義務が生じる」 というイスラム教の教えの方が人に優しいのではないかと考えさせられる中田考さんのお話でした

9.11以降ムスリム(イスラーム教徒)に対する誤った認識が流布したことがありました それは過激な行動を厭わない人たちという認識です 私はムスリムの存在は知っていても、身近にいなかったので、ムスリムの知識がほとんどありませんでした そういうこともありムスリムに対して誤った認識が強化されることもなく過ごす...
2022/4/27(水)
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「人は信じたいものを信じる」:悲劇を繰り返さないためにも歴史から学びましょう:戦後ブラジルで起きた日本人による「勝ち負け抗争」について

葉真中顕さんの「灼熱」を詠みました 600ページ以上ある大作を週末の二日で読み切ってしまいました 日本人同士が殺し合う勝ち負け抗争 戦前にブラジルに移住した20万人の日本人が、太平洋戦争の結末をめぐって、戦勝派と敗希派に分断し、同胞同士で憎しみ、殺し合う物語です 戦勝派は大本営が発表した日本の勝利を信...
2022/4/11(月)
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「何もなかったと思われるのが一番悲しい」:思い出を失うことは自分を失うことに近いと感じる人がいることを忘れてはいけません:陸前高田の津波と広島の原爆

災害は二度の喪失を人々にもたらす 瀬尾夏美さんの「二重のまち/交代地のうた」という書籍を読みました この本は東日本大震災の津波被災地を題材とした書籍です 陸前高田では津波で多くの犠牲を払いましたが、二度と津波で悲劇を繰り返さないようにと地面の嵩上げを行いました 二重のまちとは、埋め立てられたまちと嵩上...
2022/1/16(日)
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自分を母親に変えたトランスジェンダー凪沙:映画「ミッドナイトスワン」

映画ミッドナイトスワンを見ました ストーリーは公式サイトをご覧下さい この記事のカテゴリは「自分を変えチャオ!」なので、草なぎ剛が演じる凪沙が「如何にして自分を変えていったのか」についてお話ししたいと思います 凪沙は、子供の頃の海水浴で男の海パンを履くことに抵抗があったときに、自分がトランスジェンダー...
2020/12/04(金)
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人の大事は誰と出逢ったかである:映画「超高速!参勤交代リターンズ」

映画「超高速!参勤交代リターンズ」は、湯長谷藩のお取りつぶしを画策する幕府老中松平信祝(のぶとき)に藩主内藤政醇(まさあつ)が立ち向かっていく物語です 因縁の対決のシーンで両者が語った言葉が印象に残ったので、引用します (松平信祝)「この世は生まれがすべて持って生まれた金は更なる富を生む貧乏人は這いつ...
2020/6/24(水)
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今ここの達人、チンパンジーに人生の生き方を学ぼう

チンパンジーと人間の認知スタイルの違い 京都大学霊長類研究所の松沢哲郎教授がVideonews.comに出演した番組を見ました 松沢教授はチンパンジーの心の研究を通じて、人間の心や行動の進化的起源を研究している方です 彼によると、チンパンジーと人間には認知スタイルの違いがあるそうです チンパンジーは、...
2020/6/02(火)1
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米国人の自治心と消防士

日本の地方自治 石橋湛山は彼の著書「石橋湛山評論集」の中で、日本人の自治心を次のように評しています 我が国においても、地方の生活の改善のため、国庫の補助金制度は効能があった 而してその代償として自治心の発達を阻碍した 今はそれを改める時期である (略) 地方自治の発達は、このため非常の障碍を受けている...
2020/3/27(金)
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「待たない社会、待てない社会」から脱して「待てる社会」になれば楽しく働けるようになると思います

「待たない社会」、そして「待てない社会」 「待たない社会」、そして「待てない社会」というのは、鷲田清一さんの言葉です 彼の著書「「待つ」ということ」のまえがきに次のように書かれていました せっかちは、息をせききって現在を駆り、未来に向けて前傾姿勢をとっているようにみえて、じつは未来を視野に入れていない...
2020/3/26(木)
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ビジネスパーソンが哲学を学ぶ意味

山口周さんの「武器になる哲学」にはまっています このサイトは働く人を対象としており、私も企業に身を置く人です 彼の著書の中で、働く人たちが哲学を学ぶ意味を4つ紹介しているので、引用してみたいと思います 1.状況を正確に洞察する 哲学を学ぶことの最大の効用は、「いま、目の前で何が起きているのか」を深く洞...
2020/2/15(土)
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保守的な人の正しい使い方はこうですよ

私はどちらかというと保守的な考え方を大切にする方だと思います 保守とは 「保守的」と言うと、「頭が固い」「融通が利かない」と感じる方もいるでしょうが、保守的であるからと言って、考え方が柔軟ではないということはないと思います 「革新的」な考えを持つ人も、特定のアイデアに固執していることがあるからです 「...
2020/2/06(木)
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人間は慣れ親しんだ環境下で判断をしてしまう(常識を打ち破りイノベーションを起こすヒント:東芝元会長 西田厚聰さん)

今日は、世界初のラップトップコンピュータの事業を欧州市場で立ち上げた、東芝元会長 西田厚聰さんの人間観についてお話しします 人間はどうしても慣れ親しんだ環境下での判断を下してしまう  生まれながらにして人間は時間的にも、空間的にも限定的な中で生活している。情報も大量にあるようだけれども、自分で処理して...
2020/2/01(土)
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AIに飲み込まれないために

アリババの信用スコア 中国でネット通販を運営しているアリババの信用スコアをご存じでしょうか アリババのユーザは、この信用スコアで評価されているそうです 中国では、仲間が集まると自分の信用スコアを見せ合って、その得点を競い合うそうです この信用スコアは、交友関係、支払い、位置情報のデータを使って、AIが...
2020/1/11(土)
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喜びや悲しみを分かち合える「情緒的つながり」を持つ人は、幸福度が高い

人と人のつながりには2種類があるという話をご紹介します  情緒的つながりは、自分に対する受容や共感がベース。家族や親友など、喜びや悲しみを分かち合ったり、何か悩み事があるときに親身になって相談に乗ってもらったりするようなつながりを指す。  手段的つながりになると、もう少しドライな、トラブル対処や手助け...
2020/1/05(日)
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幸せの測り方を知らない日本人への処方箋

聞き手:日本にいても豊かな経験はできますよね。なぜ、その実感ができないのでしょうか。 深澤氏:端的に言えば「幸せの測り方を知らない」ということです。日本社会では、働き方から娯楽まで仕組みの中に組み込まれていて、そうした枠組みを非常に欲しがる。サラリーマンとして生きる大体の骨格、たがの直径は初めから決ま...
2019/12/21(土)1
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人は意味を食べる生き物です

齋藤孝さんの本で引用されていた言葉です 人間は、常に意味をやりとりしている。意味を食べて生きている動物である 「頭がいいとは文脈力である」齋藤孝 私はその通りだなと思いました 「意味を食べる」とはどういうことかというと、「人は何をするときでも意味の無いことをしたくない」ということです 「意味を求めてい...
2019/11/13(水)
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目に見えるモノはまやかしだ!

私が子供の頃の昭和40年代では、大人の人からよく言われたものでした 目に見えるものなんか、信用してはいけない。大概はまやかしだ。 目に見えないものを磨くことの方が、人として大事なんだぞ 最近は、こんなことを言う大人に巡り会うことも少なくなりました デジタルの世界になったから、一層顕著になったと思います...
2019/11/12(火)
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読書記録「書店主フィクリーのものがたり」

注意:ネタバレあり 書店主フィクリー 新聞の社説に紹介されていた「書店主フィクリーのものがたり」 妻ニコルを亡くした書店主フィクリーは、荒れた生活を過ごしていたのですが、所蔵していたE.A.ポーの稀覯本「タマレーン」を盗まれ、自暴自棄になっていたところに、店内に捨てられていた2才の子供マヤを育ているこ...
2019/11/03(日)