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自由市場資本主義の暗黒面に向き合う経営者はいるのだろうか?

自由市場資本主義は、利益が公正な方法で得られることも、公正な方法で分配されることも保障できない。それどころか、人々は利益と生産を増やすことにとりつかれ、その邪魔になりそうなものは目に入らなくなる。成長が志向の善となり、それ以外の倫理的な考慮というたがが完全に外れると、いとも簡単に大惨事につながりうる。...
2019/11/01(金)
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人々が縛られるもの:文化

農業革命以降、人間社会は次第に大きく複雑になり、社会秩序を維持している想像上の構造体も精巧になっていった。神話と虚構のおかげで、人々はほとんど誕生の瞬間から、特定の方法で考え、特定の標準に従って行動し、特定のものを望み、特定の規則を守ることを習慣づけられた。こうして彼らは人工的な本能を生み出し、そのお...
2019/10/31(木)
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人類は同じ過ちを繰り返す

人々はなぜ、このような致命的な計算違いをしてしまったのか?それは、人々が歴史を通じて計算違いをしてきたのと同じ理由からだ。人々は、自らの決定がもたらす結果の全貌を捉え切れないのだ サピエンス全史(上)p.115 それでは、目論見が裏目に出たとき、人類はなぜ農耕から手を引かなかったのか? 1つには、小さ...
2019/10/27(日)
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(50代限定)人生は2周目からですよ

私は会社で最後まで上り詰めることができなかった集団の中にいます そのことが徐々に分かり始めたときは、他人の評価から外された感じがして、気分の良いものではありませんでしたが、今となっては、その評価の「物差し」から解放されたんだという気持ちが芽生え、大分楽になりました 未だ上り詰めている人とは処遇の差はあ...
2019/9/05(木)
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モノトーンの通勤風景が一変するとき

久しぶりに奇妙礼太郎の歌声を聞いた なんとも言えない、味のあるミュージシャンである それで気分も明るくなる 朝の電車内で背筋を伸ばし、瞼を閉じながら、彼の明るめのナンバーを聴いている 隣の人が広げる新聞紙の匂いが、西海岸のホテルの部屋にあるローカル紙を想起させ、車窓を流れるウエストコーストの風景が目に...
2019/7/24(水)
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便利さの向こう側に自由はあるのだろうか?

便利さを与えてくれるツール 私は手ぶら通勤が好きである。両手に何も持たない解放感は、なんとも言えない。また、「自分は体一つで仕事が出来る」なんて気にもさせてくれるところも気に入っている。 そんな手ぶら通勤に一役買っているのがスマホである。 スマホは電話やメールだけでなく、定期、電子マネー、本、ラジオ、...
2019/7/22(月)
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ベンチからの応援は誰よりも上手くなれ

息子はミニバスケットのクラブチームに所属している。 毎年、区内のクラブチームの最上級生が集まって代表チームを作り、都大会に出場する。今年は息子も代表チームに参加し、週末の練習に通っている。 都大会も近づき、スタメンが選考される時期。残念ながら息子は選ばれないようだ。試合を想定した5対5の練習ではいつも...
2013/12/01(日)
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命を託す相手と出会えたものはそれだけで幸せと思っているから、託された人は命を粗末にしてはいけない

「陽炎の門」(葉室麟)を読んだ。 主人公主水は、綱四郎(妻由布の父)という友と主水に憧憬する若者与十郎がいた。暴君興世の策略の中で、二人を自らの手で死なせたことに苦しむ主水に、由布が伝えた言葉、 「すべてのひとは永久(とこしえ)に生きられはいたしません。ですから、自らの命を託す相手と出会えた者は、それ...
2013/10/27(日)