前回は傾聴の技法についてお話ししました

今回は傾聴の持つ潜在的な力についてお話しします

傾聴のポテンシャル

 傾聴は下図が示す通り、「知る」ことができると、「繋ぐ」ことができるという効果があります

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「知る」

 相手を尊重しながら真摯に耳を傾けて理解しようとする傾聴は、相手に心理的な安心感を与え、「何でも話していいのだ」という雰囲気を作ります

話している本人は、語るべき他者、応答してくれる他者の存在により、自分が考えていることや感じていることを話すことができるので、聴き手は相手がどのように物事を見て、感じているかを知ることができます(他者理解)

一方で、話し手は、自分に対する洞察が進み、今まで気づかなかった自分を知ります(自己理解)

 このように傾聴を通じて、聴き手は話し手を知ることができ、話し手は自分のことを知ることができます

「繋ぐ」

人の思いや大切にしているものを「価値観」というが、 傾聴は話している本人の価値観を引き出し、その場をいる人々と共有できます

このことが同じ立場にある人同士の共感を生み、「みんな同じなのだ」という感覚を与えます(一体感)

共感的理解が話し手に伝わると、聴き手に信頼感を抱くようになります(信頼関係構築)

 また、異なる視点をもつ人の存在も明らかになります

傾聴は他者尊重の態度で接するので、このような異質な視点も受容するすることが可能です(ダイバーシティ:多様性)

このことが、異なるもの同士の新たな組合せを考える本質的な対話を促し、価値創造につながります

このように傾聴を通じて、人の思いを繋いだり、人のアイデアを繋ぐことができます

次回は傾聴の持つ力と社会人が備えておきたい基本スキルとの関係についてお話しします