自由市場資本主義は、利益が公正な方法で得られることも、公正な方法で分配されることも保障できない。それどころか、人々は利益と生産を増やすことにとりつかれ、その邪魔になりそうなものは目に入らなくなる。成長が志向の善となり、それ以外の倫理的な考慮というたがが完全に外れると、いとも簡単に大惨事につながりうる。
サピエンス全史(下)p.159
ヨーロッパ人が、アメリカ大陸のサトウキビ農園で働かせるために連れてこられたアフリカの奴隷がいい例だと唱えています
そして、自由市場資本主義に任せるのではなく、政治による規制が必要だと著者は主張しています
昨今の働き方改革に倣い、うちの会社でも残業時間を厳しく管理しています
自由市場資本主義の暗い部分を政治が規制しているともとれます
しかし、正義のある経営者であれば、このような政治の介入がなくても、労働者の守るでしょう
残念ながら、そんな倫理観を持つ経営者にあったことがありませんが
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