フィクションを信じる力

サピエンス全史の著者であるハラリ教授は主張します

ネアンデルタールのように絶滅せずに、ホモサピエンスが生き延びることができたのは、フィクションを信じる力があったからだそうです

フィクションを信じる力は、集団の力を生み、結束することで、ホモサピエンスは絶滅の危機を乗り越え、今日の我々に至っているとのことです

フィクションを信じる力とは、どういうものでしょうか

例えば、我々の身近にある会社ですが、「会社は、みんながあると信じるから成り立つフィクションである」と、ハラリ教授は言います

確かに、会社とは何でしょうか?

会社がある建物? そこで働く人々? 登記したときの書類? 株券?

人によって、様々な定義をする余地があるほどに曖昧な存在なのですが、誰もがあると信じているからこそ、その会社に毎朝通勤し、色々な人と協力し、人生の大半の時間を捧げながら、働いています

まさに、フィクションを信じる力があるから、集団の力を生んでいるのです

このことは、会社に限らず、宗教、政治などを成立させるために必要な、我々人間に備わっている根本の能力であることが分かります

職場の中でフィクションを共有する

このフィクションを信じる力の話しを聞いたとき、組織風土の問題としてあげられる職場の一体感の欠如には、このフィクションを信じる力が弱まっていることに起因するのではないかと思いました

共感教育ではビジョン・目標を浸透さます

ビジョン・目標を会社の中で浸透させることで、社員のフィクションを信じる力を強めることが、集団の力を再生させることに繋がります

フィクションを作り、フィクションを伝え、フィクションを信じて、会社の集団の力を強めていく

なぜ共感教育が必要なのか?

その答えは、「人にはフィクションを信じる力があり、それが集団の力となるから」です

ハラリ教授の理論が、組織風土改革の礎になっていることを知りました