宇沢弘文先生は著書「経済学は人びとを幸福にできるか」で「ゆたかな社会」を次のように定義しています
各人がその多様な夢と願望に相応しい職業につき、それぞれの私的、社会的貢献に相応しい所得を得て、幸福で、安定的な家庭を営み、安らかで、文化的水準の高い一生をおくることができるような社会
この「ゆたかな社会」の実現のために企業や団体が備えるべき組織風土は、
- 社員や構成員の夢や願望の多様性を受け入れ
- その実現は社会貢献にも通じるような仕事を割り当て
- 一方で企業や団体は社会における恒久的な存在意義を保ち
- 社員や構成員の仕事の達成に相応しい処遇を与える
であると思いました
人々の幸せを築くために経済学を選んだという宇沢先生らしい考え方で、いつも胸が熱くなります