組織風土とは
このブログでは「働くこと通じて、人生を楽しむこと」をテーマに掲げていますが、トピックの一つとして「組織風土をより良いものにする」ことを考えています
この組織風土を良くするには「組織風土とは一体なにものであるか」をおさえなければなりません
大辞林によると組織風土の定義は以下の通りです
組織風土 その組織の者が感じている組織内の雰囲気や印象などの特性。
BizHintでは組織風土をその構成要素から定義し、さらに構成要素をハード的要素とソフト的要素に分類して整理しています(組織風土とは?意味と改善方法、組織風土改革の企業事例をご紹介 | BizHint(ビズヒント)- 事業の課題にヒントを届けるビジネスメディア)
ハード的要素は、組織構造や制度など、経営者が積極的に関与することによって大きな変化を生み出すことができる要素です
一方、ソフト的要素は、人間関係や行動様式、個人の意識など従業員一人ひとりの意識改革や行動改革によって大きな変化を生み出すことができる要素です
具体的に上げられていますので、興味のある方はご覧下さい
仕事意欲を高める組織風土を考えたい
BizHintの定義も良いのですが、私のテーマは「働くこと通じて、人生を楽しむこと」ですから、
働く人たちが職場で活き活きと意欲的に働くことができ、遣り甲斐や自己の存在意義を感じられるような組織風土
を考えたいと思っています
よって仕事意欲に影響する組織環境的要因を考えたいのです
そこで、そのことを考える上で参考となる K.レヴィンの「場の理論」を引用したいと思います
人間のあるときの行動(Befavior)は、その人の個人特性(Person)とその時の環境や状況(Environment)の関数(Function)として捉えるべきである B = f(P,E)
本ブログでは「職場を変えチャオ!」「自分を変えチャオ!」のカテゴリがありますが、前者は場の理論のEnvironmentに関する記事、後者はPersonに関する記事を取り上げているとお考え下さい
このブログで定義する組織風土
場の理論を職場に当てはめると、「その時の環境や状況(Environment)」には次のものがあげられます
- 作業環境・設備
- 職場の照明、空調などの物理的環境、ICT化に伴う新しい作業環境
- 仕事特性
- 自由・裁量性、一貫性、多能性、成長促進性、難易性、フィードバック性、組織的・社会的有意味性、労働負荷、安全衛生
- 組織制度
- 人事労務制度、労働条件、責任・権限規程、作業手順、教育制度
- 職場風土
- コミュニケーション・人間関係、リーダーシップ・フォロワーシップ、意志決定
(出典:新シニア育成講座「グループダイナミクスの実践的理解」日本産業カウンセラー協会)
BizHintによる組織風土の定義と比較すると、1~3はハード的要素、4はソフト的要素に相当します
このブログでは1.~4.を広義の組織風土、4.を狭義の組織風土として定義したいと思います
組織風土改革の対象
上記の1.~3.の多くは「既にある条件」「与えられた条件」にあてはまり、変えることができなかったり、変えることに多くのコストと時間がかかるものです
よって、組織風土改革は、4.を対象とした施策を中心として行われ、場合に応じて1.~3.の一部と組み合わせて行われます
そして、4.を改革する対象として、
- 関係:コミュニケーション・人間関係
- 社員:意識の矛先・意志決定への姿勢
- 管理:上司のマネジメント・問題解決の主体
を私はあげたいと思います