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自分たちの会社あるいは職場を知るためには、外部環境と内部環境を理解することが必要であると前回お話ししました
今日は、内部環境を理解することについてお話しします
内部環境とは
内部環境とは、会社あるいは職場が持っているものです
会社あるいは職場が持っているものとして経営資源があります
経営資源とは、人、モノ、カネ、情報と言われるものです
その4つには以下のものが含まれます
- 人:利益を生み出す人材、従業員数、人材を作る人事労務制度、人が作る組織、事業部制・独立採算制などの組織制度、労働組合などの制度
- モノ:在庫、設備、販売チャネル、商圏
- カネ:資金、売上実績、利益を生み出すマーケットシェア、コスト競争力
- 情報:価値を生み出す技術、ノウハウ、それを生み出す文化、伝統・しきたり・社風といった組織風土
内部環境を理解する
内部環境を理解する方法は、それらの強みと弱みを評価し、自分たちの価値はどこにあるのか、ビジネスを続けていくうえで開発したり、獲得しなければならないものは何かを明らかにすることです
上で挙げた経営資源の一つひとつを取り上げて、それは強みなのか弱みなのかを評価していきます
この評価方法の一つにVRIO分析があります
この分析法はジェイ・B・バーニーが開発したもので、経営資源を「経済価値」、「希少性」、「模倣困難性」、「組織」の項目で評価するものです
例えば、会社あるいは組織が持っているノウハウが、市場にとって価値あるもので(経済価値)、滅多に手に入れることができず高値で売ることができ(希少性)、そのノウハウを模倣するには大変な苦労が必要で(模倣困難性)、そのノウハウを活用するための組織と管理体制があれば(組織)、それは「強みであり、持続可能な固有のコアコンピタンスである」ということが言えるというものです
会社あるいは職場が持つ強みと弱みを理解することで、自分たちが望むビジョン実現のために何ができるかを考えていきます
次回は、そのシナリオ作りについてお話しします(つづく)