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外部環境の変化が生む機会と脅威を知り、内部環境の強みと弱みを理解したら、自分たちの夢を実現するためのシナリオを考えてみます
シナリオを作る
これまでの検討はビジョン実現のシナリオの材料を洗い出すために行われた作業です
その材料をどのように生かすかというと、次のようになります
環境の変化を最大限に利用するために、自社どうあるべきで、どう対応するのかをシナリオにする
具体的にはどういうものかを「ユニクロ」を例にとって見てみましょう
ユニクロのビジョンに「服のチカラを、社会のチカラに。」があります
彼らはこのビジョンの実現のために、次のようなシナリオを描いています
よい服をつくり、よい服を売ることで、世界をよい方向へ変えていくことができる。私たちは、そう信じています。
よい服とは、シンプルで、上質で、長く使える性能を持ち、あらゆる人の暮らしを豊かにできる服。自然との共生を考え、つくられる過程で革新的な技術を使い、地球に余計な負荷をかけない服。健康と安全と人権がきちんと守られた環境で、いきいきと働く多様な人々の手でつくり届けられる服。そして、よりよい社会を願うお客様と共に活動し、地域との共存共栄を目指していく。私たちは、服のビジネスを通して、社会の持続的な発展に寄与できるよう、新たな基準をつくり、不断の努力をもって進めていくことを約束します。
このシナリオを読んでみると、彼らが外部環境の変化をどのようにとらえて、それに対して自分たちがどうあるべきで、どう対応していくのかということが分かります
そして、このシナリオは、彼らの利害関係者である顧客、従業員、協力会社、地域の人々へのメッセージとして機能することになります
ユニクロの考え方に共感できればロイヤルティをもった顧客を囲い込むことができますし、良い人材が社員として仲間に加わるでしょう
次回はこのシナリオを端的な言葉で表すビジョンについてお話しします(つづく)