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前回は、人がなぜスマホから手を離すことができなくなってしまうのか、その仕組みについてお話ししました
それは、スマホが発する新しい情報が体内にドーパミンを発生させ、人を気持ちよくさせてしまうからでした
それであるなら、ドーパミンを発生しにくくなるようにスマホを変えてしまえば、人はスマホに手を伸ばさなくなるかもしれません
今回は、その具体的な方法についてお話しします
スマホ画面をモノクロにする
その方法は、アンデッシュ・ハンセンの著書「スマホ脳」を紹介していたラジオ番組「おはよう寺ちゃん」で話されていました
シンプルで一番効果がある方法だそうです
それは、スマホ画面をモノクロにするというものです
その具体的な方法をiPhoneの例でご紹介します
設定アプリを起動
アクセシビリティを選択します
アクセシビリティ
画面表示とテキストサイズを選択します
画面表示とテキストサイズ
カラーフィルタを選択します
カラーフィルタ
カラーフィルタをONにします
カラーフィルタ
グレイスケールを選択します
以上で、iPhoneの画面がモノクロになるはずです
モノクロ画面の効果
実際にモノクロ画面にしてみると、効果がでました
iPhoneでは「スクリーンタイム」という機能があり、スマホをどれだけ使っているのかを記録しています
この中に「持ち上げ」というスマホを手に取った回数があるのですが、モノクロ画面にすることで、1日平均34回の持ち上げが24回に減りました(3割減)
画面をモノクロにすると、積極的にスマホを触ろうという気にならなくなります
カラーより目に入ってくる情報が少なくなるため、とてもつまらないからです
これはドーパミンが発生しにくくなっている証拠でしょう
モノクロ画面はスマホ中毒を治すのに効果的ですが、弊害もあります
次回はそのことについてお話しします(つづく)