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コロナ禍のレストランを救え
アメリカではワクチンの接種も広がり、明るい話題となっています
しかし、ニューヨークのレストランへ出足は元通りになっていないようで、苦しい経営状況が続いているそうです
このような状況にあるレストランを救う活動として、宅配コース料理のサブスクリプションサービスがテレビで紹介されていたことを知りました
宅配コース料理の定額サービス
このサービスはサブスクリプションとして800ドルを支払うと、16週間、毎週コース料理が自宅で楽しむことができます
料理はレストランに取りに行くか、別料金で宅配してもらいます
1食あたり50ドルと高めですが、美味しい料理が自宅でも楽しめるとのことで、1,200人の申し込みがあったそうです
16のレストランが参加し、レストランあたり6万ドル(約630万円)の売上となります
地元のワインメーカーがこの定額サービスを企画しました
ワインメーカーにとってもPRになります
この企画者によると
「重要なことは「このサービスは寄付ではない」ことです。利益は全てレストランのものになりますが、お金を与えているわけではありません。彼らはいつものように働き、対価を得ているだけです。」
とレストランと客の両方の利益になっていることがポイントであることを強調していました
どこに寄付しようかと考えなくても、単に美味しい料理を楽しむことで彼らを助けられるのです
さらにこの企画者は、ニューヨーカーとして何を守りたいかということに言及します
「僕らにはレストランが必要なんだ。それがなかったらこの街に住む意味がない。」
ニューヨーカーには、「ニューヨークは文化的に大切な存在である」という認識があります
美術館、オペラやブロードウェイといったものです
これらがニューヨークのアイデンティティとして大切なのものと同じように、「レストランも食の文化を支えている」という意味で大切な存在なのだそうです
それに加えて、「社交の場」としての役割もあり、ニューヨーカーにはそういう場所で色々な人と出会い、影響し合いながら、成長していくために必要なんだそうです
そういう場所としてのレストランを守っていくことがニューヨークを守ることなんだというような熱い思いがあるそうです(つづく)
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