映画「ジョーカー」を見ました
ロングランを続けているようなので、その謎解きもかねて
ロングランの秘密
人には何かしらの 他人には見せられないもの を持っています
病気、過去に起こした出来事、怒りや悲しみなどの感情などなど
そういったものを周りの人に悟られないように平静を装って、時に笑顔でいます
場合によってはピエロのようにおどけて人を楽しませたりして
その様な人が、ピエロを演じる主人公アーサーに共感するのでしょうか
最後のシーンで、アーサーがソーシャルワーカーの面談を受けます
アーサーが思い出し笑いをしたジョークの内容を、ソーシャルワーカーが「教えて」と言います
アーサーの答えは「あなたには分からないよ」
「他人に見せられないものは、他人には分からないという諦めがある」
そんなところも共感されるのかもしれません
人々の心を掴むブラック・ヒーロー
ただ、この共感は、その人の 他人には見せられないもの をまざまざと思い起こさせるので、心をざわつかせるものとなります
なので、映画を見た後の余韻はあまりポジティブなものではありません
この映画を一度ではなく何度も見る人がいるとラジオで紹介されてました
「自分だけではないんだ」という仲間意識か、主人公アーサーに自分を重ねるのか
バットマンとは違う種類の、ブラックなヒーローが人々の心を掴んでいるのでしょうか