サッカーの監督の話ですが、マネージャーにも関わる話しなので、紹介したいと思います
「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
Apple TV+の番組「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」が公開されたので、早速エピソード3話を見ました
主人公であるテッド・ラッソ監督はアメフトのコーチだったのですが、経験もないのにイギリスに渡ってサッカーチームの監督をすることになります
小馬鹿にする選手たちや不満だらけの地元ファンを前に、次第にラッソ監督の流儀に染まっていく物語です
第3話でテッド・ラッソ監督はトレント・クリム記者の密着取材を受けます
クリム記者はサッカーの経験のないラッソ監督に無責任さを感じているので辛口の取材を続けます
その中でテッド・ラッソ監督が「自分の好きなことは監督だ」と答えた後のセリフです
俺にとって成功ということは勝ち負けじゃない。選手たちがプレーしているときもしていないときも最高の自分でいられることだ。もちろん簡単なことじゃない。でも誰にも信じてもらえずに生きていくのも難しい
テッド・ラッソ「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
ラッソ監督の哲学はマネージャーにも通じないだろうか
このセリフをきいたときに、ラッソ監督の考え方は、会社のマネージャー業にも通ずることなのではないかと思いました
マネージャーの本質は「他者を通じてものごとを成し遂げること」です
マネージャーは部下に仕事で成果をあげてもらうのです
一方、監督は選手に試合に勝ってもらうのです
どちらであっても、選手と部下が試合や仕事の上で「最高の自分でいられる」と感じる事ができたら、結果として試合に勝てたり、仕事で良い成果を出せるのではないでしょうか
なので、監督は「試合に勝つためのテクニック」にのめり込んで選手を駒のように使うのではなく、選手が最高の自分でいられるような試合をするように色々な場面で関わっていくことが大切なのだとラッソ監督が言っているのです
この彼の哲学はマネージャーにも通用するのではないかと思いました
マネージャだけでなく、チームを率いるリーダがチームワークで成果を出すときにも関係する話だと思います
ラッソ監督は、セリフの最後に「もちろん簡単なことじゃない。でも誰にも信じてもらえずに生きていくのも難しい」とも言っています
自分の哲学を信じており、その哲学で実際に最高のチームに仕上げた経験があるから、自分のやり方に懐疑的になる人たちを前にしても、立ち向かう勇気があるのでしょうね
自分に反感を持っているクリム記者に対する決意のようなものを感じさせます
オンでもオフでも最高の自分でいてもらおう
さらにラッソ監督は「プレーしているときもしていないときも」と言っています
働く人に当てはめると、オンでもオフでも最高の自分でいてもらうことということになります
すなわち「人生で最高の自分でいてもらう」ということです
「マネージャーが部下のオフのときにも気を配ることはやり過ぎではないか」と思われる方もいるでしょうが、私は「関心を持つ」ぐらいのことはあってもいいのかなと思います
だって、人生の大半を共に過ごすことになる仲間なのですから