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「新しもの好き」、「好奇心旺盛」、「学習意欲が高い」
こういう人はスマホ中毒に気をつけた方が良いでしょう
そのような人のために、スマホのデジタル・デトックス(断食)についてお話ししたいと思います
スマホ中毒の仕組み
私たちは、空き時間があると、ついついスマホを手にしてしまいます
どうして、その様な癖がついてしまうのでしょうか?
先日ラジオ番組「おはよう寺ちゃん」でアンデッシュ・ハンセンの著書「スマホ脳」の紹介がありました
この本の紹介で、私たちがついスマホを手にしてしまう理由が紹介されていました
ドーパミンという言葉はお聞きになったことがあると思いますが、この物質は脳の神経細胞の興奮の伝達に重要な働きを司っています
このドーパミンが、人が新しい情報を求め続ける仕組みに一役買っています
人は、食物や外敵という脅威をいち早く察知するために、常に新しい情報を探索して来ました
これは人が生き延びるための機能でもあるのです
新し情報を察知すると気持ちが良いのです
だから、新しいメッセージや、SNSの「いいね」をチェックするために、人はスマホについつい手を伸ばしてしまうのです
マルチタスクという罠
一つの仕事をし続けていると、次第にその仕事に飽きてきて、集中力が低下してきます
そんなときに、ふと頭に浮かんだ別の仕事に気を取られたり、「新しいメールがないかな?」とメールをチェックしたりします
これは快感を与えてくれるドーパミンを体が求めているのです
そして、ある仕事の最中に、別の仕事をしたり、メールをチェックしたりして、複数の仕事を同時にこなすマルチタスクを行ってしまいます
マルチタスクをしていると、「仕事をしているな」という気分をもたらすのですが、人が一度に処理できる能力は限られているので、結局はどれも中途半端に終わりがちになります
なので、私は仕事の最中に浮かんだ考えが出ても、それはOutlookの新しいタスクに1行メモ書きするだけにとどめて、元の仕事に戻ることにしています
ドーパミンで少し快感を味わいつつも、一つの仕事をやるとげる達成感も味わえるようにします
スマホのデジタル・デトックス
スマホについつい手が伸びてしまうのは、「新しい情報を追い求めてしまう」という人に備わっている機能があるからです
そしてその機能に一役買っているのがドーパミンという物質です
スマホが発する新しい情報が体内にドーパミンを発生させ、人を気持ちよくさせてしまうから、人はスマホから手を離すことができなくなってしまうのです
それであるなら、ドーパミンを発生しにくくなるようにスマホを変えてしまえば、人はスマホに手を伸ばさなくなるかもしれません
次回は、そのようなスマホのデジタル・デトックスの具体的な方法についてお話しします(つづく)
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