心を失うと本当の自分ではなくなる。
– 「責めず、比べず、想い出さず」高田明和

私が心を失う時は、貪(むさぼ)る時である。貪りは際限がなく、新たな貪りを招く。だから常に不安が伴う。それを解消しようとジタバタするので、終いには「これは私がやりたいことなのだろうか」となってしまう。本当の自分ではなくなる。

不安な気持ちになっている時は、不安の周辺で思いつくキーワードをありったけ、ノートに書くといい。

「将来、妄想、自己抑制、やりたいこと、自由、解放、霧散、社会通念、思い込み、規則、タテマエ、世間、日本人、後ろ指、陰口、妬み、非難、自分勝手、自己顕示欲、正当化、言い訳…」

その中から、これだ!というキーワードが出てくる。それから、どうしてこれなのかを徹底的に掘り下げる。すると、そこには自分の貪りとか怒りがあるものだ。

それに気づけば、自分の心を失っていることがわかるので、本当の自分を取り戻すために今できることは何かを考え直す。

本当の自分とは何か。

「人のために」と思い、我を忘れて行動する自分である。