自分事が発揮できない背景
「自分事」というキーワードは、当事者意識を問う言葉として使われます
当事者意識が薄らいできた背景を指摘している記事がありました
・誰がやっても同じ成果が出るような組織が大事だ
・どんな上司にも評価される奴が偉い
・自分がやってうまくいったやり方は他の人もできるように工夫しろ
こういったことが当たり前のようにはびこると、だんだん「当事者意識」は薄れていくものです。なぜなら、どんなに「自分事」として仕事に取り組んでも、その評価は全く違う軸、つまり他人が模倣できるか、誰でも同じようなことができるか、という切り口で見られるので、自分の個性、成果が残っていかないからです。
「当事者意識」がない奴は去れ(夏野 剛)日経ビジネス
なるほど、このような背景を持つ組織はうちの会社にも当てはまるなあと思いましたし、日本の多くの企業でも当てはまるのではないでしょうか
自分事と属人化
ここに「自分の個性」というキーワードがありますが、これから「属人化」という言葉を連想しました
「属人化」と聞くと悪いイメージがありますが、「属人化には良い属人化と悪い属人化がある」とある本で読んだことがあります
当たり前の仕事は品質とスピードを上げなければなりません
属人化をさせてはダメなので、悪い属人化です
ところが、良い属人化は、付加価値のある仕事で、やってくれたらうれしい仕事は、どんどん属人化するべきと書かれていました
自分事として取り組むことが出来る仕事は、良い属人化の部類に入る仕事なのでしょう