働き方改革はどういうものか

働き方改革というと皆さんは何を思い浮かべるでしょうか

  • 残業時間削減
  • 会議の効率化
  • テレワーク(在宅勤務)
  • RPA導入
  • ペーパーレス
  • フリーアドレス
  • 育休、短時間勤務
  • フレックスタイム勤務

と言ったところでしょうか

これに加えて、生産性向上というキーワードもよく聞かれます

働き方改革の問題点

これらの施策は労働時間の総量の見直しに偏っており、働く人の考え価値観を無視した改革と言えないでしょうか

「介護する親がいるので在宅勤務を使いたい」「ワークライフバランスのために育休を取得したい」というのは、一見働く人に寄り添った施策の様に見えますが、「仕事を通じて何を得たいのか」「何を成し遂げたいのか」と言ったようなことには踏み込んでいません

このような働く人の仕事に対する考え方に根ざした活動とならねば、真の意味での働く人参加型の活動となりません

仕事は人生の一部です

幸せな人生を送ることと働くことは切っても切れない関係なのです

働くこと通じて、人生を楽しむことができるような働き方改革でないといけないのです

ハーズバーグの教え

アメリカの臨床心理学者であるハーズバーグは、50年ほど前に働く人200人にアンケートを取り、働くことに満足と不満足を与える要因について研究しました

彼は満足を与える要因を動機づけ要因と呼び、不満足を与える要因を衛生要因と呼びました

衛生要因

  • 会社の政策と運営
  • 監督技術
  • 賃金
  • 対人関係(上役)
  • 作業条件

があり、これらは不満の原因にはなるが、整備されただけで満足の要因にはならない要因であるとしています

これは「不衛生は病気になるけど健康にはならない」ことと例えられるので「衛生要因」と名付けました

この衛生要因をよく見てください

働き方改革で行われている施策は、いずれも上述の5つに当てはまるでしょう!

  • 残業時間削減、会議の効率化、育休、短時間勤務、フレックスタイム勤務は会社の政策と運営
  • テレワーク(在宅勤務)、RPA導入、フリーアドレス、ペーパーレスは作業条件

と言った具合です

これらの施策は、ハーズバーグによると働く人に満足を与えないのです!

それでは、動機づけ要因はどういったものがあるのでしょうか。それは、

  • 達成感
  • 承認
  • 仕事そのもの
  • 責任
  • 昇進

です

仕事そのもの達成感を感じ、それが社内や市場に承認され、その結果として昇進して、より大きな責任を引き受けていく働き方が満足を与えるのです

働きたいと思える職場にするには

飛車角落ちとは将棋の用語で、実力に差のある相手に対して飛車角行を抜いて戦うことを言います

会社主導で進める働き方改革も、立場の弱い社員に対して角(かく)落ちで臨むべきだと思います

働き方改革は「会社が社員を働かせるための改革」と揶揄されます

そうではなく、社員が「働きたい」と思える働き方改革が必要なのです

働き方改革で取り組んでいる施策が無益とは言いません

健康にはならなくても不衛生な状況は整備しなければならないからです

しかし、これらの施策だけでは片手落ちです

この働きたいと思える職場にするためには、動機づけ要因に目を向けた施策が必要なのです