レオス・キャピタルワークス社長である藤野英人さんが、部下の育成について語っているネット記事がありました
劣化コピーは作らない
口頭で指示することはほとんどしないんですよ。ああしろこうしろという指示はほぼ言わないし、絶対にしないようにしているのは“注意”です。一般的にはファンドマネジャーは「俺の言うとおりにやればいいんだ」と自分のコピーを育てようとする人が多いみたいだけど。
(中略)
僕は絶対にそれはしたくないんです。なぜなら、コピーはどんなに頑張ってもマスター以上のものにはならず、劣化コピーになってしまうから。
人材の劣化コピーとマトリョーシカ化が日本をダメにした (2ページ目):日経ビジネス電子版
指導する人は自分の知っていることを教えることが一番楽だと思います
でもこれでは自分のコピーを作ることになってしまうのですよね
また仕事のできる人は、周りから後進の育成を任されることも多いと思います
やはり同じようにできる人を作りたいでしょうから
なので藤野さんのいう劣化コピーが生み出されるケースは多いのではないでしょうか
子育ての成功とは
私は子育ての成功を次のように定義しています
子供が親を超える
このような子供を育てたら「自分の仕事をしたな」と思えますね
「超える」というのは色々だと思いますが、例えば年収や学歴でしょう
旧制中学出身で大工だった私の父は、私を大学に出すことができたので、父の子育ては成功だと思っています
生憎そのことを生前の父に伝えることができなかったことが私の悔いですが、きっとあの世で自分の成功を感じていることでしょう
私の子育て観と藤野さんの教育観は同じだと思います
最強のライバルを作る
記事に戻ります
藤野さんは自分のコピーを作らないようにするためにどうしているかも語っています
僕が欲しいのは自分の劣化コピーではなくて「最強のライバル」だから、“その人らしく”のびのびと成長してくれるのがいい。
つまり、根本的には「放置」です。ただ、本当に何もせずに放置するのでは教育にならないから、1つだけ心がけているのは「環境を整えること」。僕らの会社の中で、仲間と一緒に仕事をするための領域と機会を与えるようにしています。
人材の劣化コピーとマトリョーシカ化が日本をダメにした (2ページ目):日経ビジネス電子版
「注意せずに放置する」と言うことですが、この切替が難しいでしょうね
何も知らない大卒の新人をいきなり放置する訳にはいかないので、どこまで整えて、どこから放置するのかがポイントとなりそうです
興味のある方は引用元の記事をご覧下さい