十年以上前のことです

まだ40代で働き盛りの同僚が会社を辞めました

中小企業診断士を持っていた彼は、転職ではなく、独立しました

同僚に言われたこと

その同僚が辞める前に私に言ったことが今でも忘れません

うちの会社の社員を評してこう言ったのです

うちの会社の人って、プライベートで勉強しないよね

プライベート時間で自己啓発をする習慣がないことを嘆いていたのです

当時の職場は残業するのが当たり前で、毎日2〜4時間は残業をしていました

仕事が立て込んでいるときは土曜日も出社していました

プライベート時間なんてある状況ではなかったので、自己啓発をする余裕もありませんでした

私も「うちに帰ったら寝る」という生活でした

そんな中、彼は上司にも「私は残業をしません」と公言していました

終業時間のチャイムがなると「お疲れ」といって帰宅していました

しかし、彼は残業をしなくてもきっちりと結果を出す人でした

彼は自宅に帰って何をやっていたのかというと、中小企業診断士の活動をしていたのです

社外にネットワークを作る

そんな彼の影響を受け、私もカウンセリングの資格を取るために学校に通いました

仕事を続けながらなので、毎週土曜日に通い、半年間続けました

そこで知り合った友人たちとは卒業後も自主勉強会で毎月会っています

その勉強会も十年以上続いています

去年から別のメンバーと年一回ですが、組織風土改革の勉強会を立ち上げました

第1回を横浜で行い、次回は大坂で行う計画です

このように社外に人的ネットワークを築けたのも、彼のおかげです

変身資産を貯える

今から50年前、男性の平均寿命が70才だったころは、定年まで勤め上げて、引退後の残り15年の生活を考えていれば良いものでした

昨今では、人生100年時代と呼ばれて、平均寿命も大幅に伸びています

リンダ・グラットンの「ライフ・シフト」では、人生100年時代に備え、2つの新しいステージが迎えられるよう、職も2回の移行が必要と唱えています

その移行に必要な資産が変身資産です

私の理解では、変身資産には、①自分についての知識、②多様性に富んだネットワーク、③新しい経験に対して開かれた姿勢、の3つが必要だそうです

私が得た社外のネットワークは②に相当します

新しいステージを迎えるにあたって、既に活力と多様性に富むネットワークを持っていると円滑に移行しやすくなります

自分がどう変身できるかの多様なロールモデル、イメージ、あるいはシンボルを得られるからです

また新しい価値観、規範、態度、期待にも触れることできます

これが、「人脈は自分の会社にしかない」となると、変身するには心許ないです

会社の中にも色々な人がいるかもしれませんが、長い間同じ組織に所属していると、同じ価値観に染まりがちです

そうなると、変身の参考となる多様なロールモデル、イメージ、あるいはシンボルが得にくくなります

ワークライフバランスも浸透し、プライベート時間が作りやすい風潮となりました

中高齢者になったときに変身資産がゼロとならないよう、今のうちから社外のネットワーク構築に努めましょう