「待たない社会」、そして「待てない社会」
「待たない社会」、そして「待てない社会」というのは、鷲田清一さんの言葉です
彼の著書「「待つ」ということ」のまえがきに次のように書かれていました
せっかちは、息をせききって現在を駆り、未来に向けて前傾姿勢をとっているようにみえて、じつは未来を視野に入れていない
未来というものの訪れを待ち受けているということがなく、いったん決めたものの枠内で一刻も早くその決着を見ようとする
待つというより迎えにゆくのだが、迎えようとしているのは未来ではない
ちょっと前に決めたことの結末である
決めたときに視野になかったものは、最後まで視野に入らない
頑なであり、不寛容でもある
やりなおしとか修正を頑として認めない
結果が出なければ、すぐに別のひと、別のやり方で、というわけだ
待つことは法外にむずかしくなった
「「待つ」ということ」鷲田清一
これを読んで、私はすぐにうちの会社のことだなと思いました
皆さんのところはどうでしょうか
今の日本では、多くの企業がこれにあてはまるのではないでしょうか
楽しく働けるようになるためには
上の引用にある文章を読んでいると、とても息苦しく感じます
とても楽しく働けている様子が感じられません
鷲田さんの「待つ」ことへの考察は、他方で楽しく働くためのヒントを与えてくれそうな気がします
興味のある方はご一読ください