在宅勤務が恒久的な働き方となるのであるなら、働く人々にとって人生を楽しめるような在宅勤務を考えることは有意義だと思います
ここでは、働くこと通じて人生を楽しむためには「どんな在宅勤務が必要なのか」について、働く皆さんが職場で考える方法についてお話ししたいと思います
これまでの記事はこちらをご覧下さい

働楽な在宅勤務のために8:共感を連鎖させよう

職場で考える3番目のフェーズは「共感」です

共感とは「相手の立場・目線から物事を見るように意識して感じること」です

前の記事で、マネージャーの不安を空想してみましたが、あそこで空想したことは、私がマネージャーの立場・目線から物事を見るように意識して感じとったことです

職場で空想するときは、このように「相手の立場・目線から物事を見るように意識して」感じとって一緒に考えてあげると空想したことが、より広がりを持ちます

また、「自分の立場・目線から物事を見るとこんな不安や期待が空想できる」というように、自分の空想したことを説明します

他人は、自分の立場・目線というものを理解することが難しいので、共感をえるためには、「自分の立場・目線」といった背景情報も加えて説明すると相手に共感してもらえるでしょう

このようにお互いが共感しあって空想した「不安」と「期待」を共有するのが、共感フェーズで行うことです

共感フェーズを行うと、

「この悩みは自分だけではないんだ」

といった在宅勤務に対する共通認識ができ、一体感を得ることができます

また、在宅勤務をうまく使うとこんな素晴らしいことができるといった「期待」を見つければ、在宅勤務に意味を見出すことができます

職場以外の人と共感してみよう

オランダの社会心理学者であるヘールト・ホフステードは権力格差を民族間で比較しました

権力格差は「それぞれの国の制度や組織において、権力の弱い成員が、権力が不平等に分布している状態を予期し、受け入れている程度」と定義しています

日本はこの権力格差が高く、上司に向かって反論する際に部下が感じる心理的な抵抗が高いそうです

よって、職場で本音の出やすい議論したいときは、このことを考慮して、メンバーを構成させます

同じ年代とか、立場が似ているもの同士をメンバーに集めて、共感フェーズの議論を行うと、前提条件、背景、経緯などが共有されているので、感情が乗りやすく、共感できる議論ができます