こちらの記事で楽しいヒトと紹介させてもらった岡康道さんが63歳の若さでなくなったことを本日知りました
それは日経ビジネスオンラインの追悼記事で知りました(こちら)
親友である小田嶋隆さんも追悼記事を書いており、小田嶋さんにとって、岡さんはいつも「素っ頓狂な質問を投げかけてくる相棒」だったそうです
その上で、岡さんを以下のように評していました
岡康道がいなくなった世界で3日ほど暮らしてみて、いまつくづくと思っているのは、大切なのは、投げかけられた質問にうまい答えを返すことではないということだ。本当に重要なのは、問いを発する仕事なのだ。新しい問いを立てることのできる人間は限られている。岡は、質問に回答する役割としても優秀なクリエーターだったが、それ以上に、問いを立てる人間として替えのきかない、ほとんど唯一の存在だった。その意味で、岡康道は卓抜な企画者であり、大胆な改革者であり、危険きわまりないアジテーターだった。
「旅立つには早すぎる」~追悼 岡 康道さん (4ページ目):日経ビジネス電子版
アジテーターとは穏やかではありませんが、親友である小田嶋さんだからこそ言えることだなと思い、思わず笑みがこぼれてしまいました
「問いを立てる人間として替えのきかない、ほとんど唯一の存在」
良い称賛ですね
「何かを生み出す」ようなイノベーションを起こすためにはきっかけが必要で、それが「問いを立てる」ということだと思います
そして、この問いは「教科書的な問い」よりも、一見自明で誰もが見逃しそうなことを捕まえて「それって変じゃね?」という問いの方が、破壊力のあるイノベーションを生み出します
企業には必要な人材ですよね、こういう人は
そんな問いを立てられる人は、それほどおらず、小田嶋さんは岡さんのことを「ほとんど唯一の存在」と称しています
イノベーションなんて大それたことでなくても、「問いを立てる」ということは日常的に大切なことです
私のようなカウンセラーは、クライエントの悩みを聴いている中で、新たな視点をクライエントに気づかせることが仕事です
この気づきのきっかけに「問いを立てる」ことが必要になります
その問いの中から、クライエントにとって大切な意味を見出す、そんなカウンセリングができたら良いなあと思います
岡さんが存命であっても私のようなものが会える人ではありませんが、せめて彼が書いた本、対談記事などを読んで、「問いの立て方」を学んだみたいと思わせる一日でした