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前回は、会社が自律的な社員を求めるようになった背景についてお話ししました

ここでは、その自律的な社員とは一体何かについてお話しします

自律的な社員

自律とは何でしょうか

大辞林には以下のように書かれています

他からの支配や助力を受けず,自分の行動を自分の立てた規律に従って正しく規制すること(大辞林)

会社に立場に立てば、上に書かれている自分で立てた規律は会社にとって都合のよい規律であることが前提となります

そうでないと勝手なことをされてしまいますからね

自分勝手な規律でなければ、いちいち口を出さなくても自分を律して行動を起こしてくれるので、会社にとっては都合のよい社員となります

最近、自分事という言葉をビジネスの場でよく聞きます

この言葉は大辞林にはないのですが、「当事者意識を持ってすべて自己責任で捉え、自分で考えて仕事に取り組むということ」ということでしょうか

主体的ということでしょうね

主体的の定義を以下に示しておきます

自分の意志・判断によって行動するさま。自主的。(大辞林)

自律は競争力の源泉

先の見通せない現代社会において、企業は国内外の状況変化に合わせてビジネスに取り組まなければなりません

そんな企業には、自律的、自分事、主体的のいずれにしても、欲しい人材であることには間違いありません

企業はこのような人材には以下を求めていると思います

  1. 自らアイデアをだす
  2. 自ら決断する
  3. 自ら実行する

このような社員は、責任を持って仕事に取り組み、モチベーションが高いので、次第に社内でも信頼されるようになるでしょう

そして、このような社員は競争力の源泉となります

こういったことから、会社は社員に対して自律であることを求めるようになるのだと思います

しかし、社員にいくら自律的であることを求めても、働く環境がそれを阻害するようではいけません

拙速に社員へ自律を求めることが間違っていることを、ニューヨークのゴミ拾いを例にとって、次に説明したいと思います(つづく)

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