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人事院の発表によると、2021年度採用試験で中央省庁の幹部候補となる総合職の申し込み者は前年度と比較して14.5%も減少したそうです

減少は5年続きで減少率は最大だそうです

霞ヶ関の組織風土に何が起きているのか

霞が関の働く環境に何か変化が起きているのでしょうか

それは民間企業の組織風土と異なるものなのでしょうか

ハードワーク

私と同世代の知人は、ある省に勤めていたキャリア官僚でしたが、10年ほど前に一緒に活動を共にする機会があり、国会の会期中は多忙を極めている様子を何度も目にしました

官僚のハードワークの実態が新聞や書物で目にするようになってきましたが、私の知人のことを考えると今に始まったことではありません

人事権

官僚のさまざまな不祥事がメディアで取りざたされて、官僚が自民党政権に「忖度」しているせいだと言われたりしています

その理由に、2014年に創設された内閣人事局によって首相官邸が官僚組織の人事権を掌握しているからだと言われたりしています

しかし、人事権を掌握されているのは民間企業も同じです

気質

また「自分がこの国を動かしている」という国士タイプの官僚が少なくなって、主体的に政策を立案する気概が乏しくなり、指示待ちタイプが増えたと指摘する人もいます

これも民間企業でもよく言われていることです

組織風土を決定する要因は他にもあるため、一概に同じとはいえませんが、霞が関と民間企業の組織風土に共通する部分はありそうです

官僚の皆さんには楽しく働けるようになって欲しいと思います

上述した私の知人はとっても真面目な方で、多忙を理由に活動をサボるようなことはなく、その献身的な姿から「こういう人に国の行政を任せていれば間違いは起きないだろうな」と感じたものです

理路整然とした文章を書ける方で「さすが官僚は違うなあ」と舌を巻く場面が何度もありました

特に所属されていた省庁の関係する知識や情報は膨大で、そんなことまで知っているんだとびっくりしました

衆議院の解散・総選挙の話がちらほら聞こえてきます

選挙活動というと、「宣伝カー」と「声を枯らした演説」と「握手」というスタイルは一向に変わりません

国民の負託を受けた政治家は、国民の目に見える環境において、政策決定を主導することが本筋だと思いますが、そのように主導する政治家は希有な存在なのか目にすることがありません

官僚の皆さんがお持ちの専門知識やスキルを是非活かして、政策のプロフェッショナルとしての気概を持って、日本の政治を変えてほしいと思います

官僚の皆さんが楽しく働く姿を見せれば、後に続く人たちも現れて、採用試験の応募者も増えることでしょう