杉原厚吉 明治大学教授の錯覚アートは、人の認知の不確かさをよく表したものだ。YouTubeにも投稿されている。
テレビ番組「COOL JAPAN 2017新春特集:世界が驚いたニッポン!」で、彼は錯視の研究の意義について、車の自動化運転の実用化を例に説明している。
人間と同じような視覚だと人工知能も同じ錯覚を起こしてしまう。なぜ錯覚が起きるかを調べ、それを人工知能に取り込まないようにしないと、安全な運転はできない。
人に対する評価も同じである。画一的な“ものさし”で評価をすることは、その人の一面しか見ていない。これも錯覚といえないか。
家でゴロゴロとスマホばっかりいじっている子供の姿を見て、ついつい小言を言いたくなるが、これも一面に過ぎない。
杉原教授の錯覚アートは、実に示唆的である。