close up photo of mount everest
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死は、いつも、その途上でその人に訪れる。そうであるなら、その人が死んだ時、一体何の途上であったのか、そのことが重要なのである。:小説&映画「エヴェレスト 神々の山嶺」

Amazon Primeで「エヴェレスト 神々の山嶺」を見ました。 マロリーのカメラを手に入れたシーンに記憶があり、「この映画を以前見たことがあっただろうか?」と自分の記憶力の減退に不安が募りましたが、映画ではなく、原作の小説でした ということで小説と映画の印象について紹介します 夢枕獏の山岳小説 初...
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自分を母親に変えたトランスジェンダー凪沙:映画「ミッドナイトスワン」

映画ミッドナイトスワンを見ました ストーリーは公式サイトをご覧下さい この記事のカテゴリは「自分を変えチャオ!」なので、草なぎ剛が演じる凪沙が「如何にして自分を変えていったのか」についてお話ししたいと思います 凪沙は、子供の頃の海水浴で男の海パンを履くことに抵抗があったときに、自分がトランスジェンダー...
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映画「チョコレートドーナツ」:美しいもの、愛すべきものを見る目を持つゲイ

映画「チョコレートドーナツ」を見ました 二人のゲイが、ダウン症の子供を引き取って育てるために、世間の差別と戦う姿を描いた映画です ショーダンサーであるルディは、ダウン症であるマルコの中に「美しいもの」、「愛すべきもの」を見る目があったのでしょう だからこそ、あれほどに差別に立ち向かう勇気がでてくるので...
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見えざる力からの自由4:過去の思い出の意味づけを変えて自由に生きよう

前回までは、「ポジション取りゲーム」という見えざる力のお話をしました 今回は、トラウマという見えざる力についてお話をしたいと思います 「見えないものを見る」力が見えざる力を生む 京都大学霊長類研究所の松沢哲郎教授のチンパンジーの研究によって、「見えないものを見る」能力について人間とチンパンジーの違いを...
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人の大事は誰と出逢ったかである:映画「超高速!参勤交代リターンズ」

映画「超高速!参勤交代リターンズ」は、湯長谷藩のお取りつぶしを画策する幕府老中松平信祝(のぶとき)に藩主内藤政醇(まさあつ)が立ち向かっていく物語です 因縁の対決のシーンで両者が語った言葉が印象に残ったので、引用します (松平信祝)「この世は生まれがすべて持って生まれた金は更なる富を生む貧乏人は這いつ...
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非常時のリーダーシップの姿を示す志村喬(映画「七人の侍」)

今日紹介する映画のセリフは名画「七人の侍」からです 離脱する三人の農民 野武士から村を守る七人の侍のリーダである島田勘兵衛(俳優:志村喬)のセリフです 仲間の侍と戦略を練る中で、勘兵衛は小川の向こうにある3軒の農家を守り切れないと判断し、そこに住む農民を残り20軒からなる部落に避難させる選択を決断しま...
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社会を見る目を持とう(映画「パラサイト 半地下の家族」を見て)

「パラサイト 半地下の家族」を見てきました 2019年のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した作品です 定職に就けない両親とフリーターの兄妹の4人家族が、兄が立てた計画で富裕層家族にパラサイトするストーリーです その計画も予定外のことが起きて、家族は混乱に陥るのですが、そこで父ギテクが言いました 計画...
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家族の幸せとは何かを考えさせられます(映画「家族を想うとき」)

「わたしはダニエル・ブレイク」に続き、ケン・ローチ監督の「家族を想うとき」を観ました あらすじは、公式サイトなどでご覧下さい 社会の底辺にいる人々に、自己責任という名目で、責任を押し付け、一部の人々だけが利益を享受するようなシステムはいけないと思わせる映画です 観ていると、奴隷制度と何が違うんだろうか...
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ホンモノの強い男は「他人と」ではなく「自分と」闘う(映画「ウインド・リバー」を見て)

映画「ウインド・リバー」を見ました ジェレミー・レナー演じる主人公コリーから、男の強さを教えられました 娘を殺された親友マーティンを慰めるシーン コリーは、娘ナタリーを殺された親友マーティンを慰めます それ(娘を失ったこと)を受け入れて苦しむ覚悟があれば、心の中で娘と会えることを思い出せる 娘がくれた...
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社会的包摂は失われるのか(映画「わたしはダニエル・ブレイク」を見て)

ケン・ローチ監督の「わたしはダニエル・ブレイク」を見ました 同じような体験をしている身内がいるので、共感しました 失われつつある社会的包摂 世の中には様々な社会サービスがあります 病気や怪我で収入が得らない生活困窮者のためのサービスです しかし、情報弱者にとっては、その存在を知らずに、サービスを受けら...
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ブラックなヒーローが大衆の心を掴む理由(映画「ジョーカー」を見て)

映画「ジョーカー」を見ました ロングランを続けているようなので、その謎解きもかねて ロングランの秘密 人には何かしらの 他人には見せられないもの を持っています 病気、過去に起こした出来事、怒りや悲しみなどの感情などなど そういったものを周りの人に悟られないように平静を装って、時に笑顔でいます 場合に...
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箱男の生き方

ジム・キャリーが主演の「イエスマン”YES”は人生のパスワード(吹替版)」は、言われたことに何でも「ノー」と答えるカール(ジム・キャリー)が、あるセミナーを受講したことをきっかけに、何でも言われたことに「イエス」と答えることで、人生を変えることができた若者の物語です この映画は...
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ロス市警の映画からモチベーションを考える

LAコンフィデンシャルを見た。 CBSのTVドラマ「メンタリスト」の主役サイモン・ベーカーのアメリカ映画のデビュー作で、「どんなチョイ役なのかな?」が知りたくて、見た。 ケヴィン・スペイシー、ラッセル・クロウ、ガイ・ピアースと素晴らしい俳優が出演しているが、ストーリーが難解で一度見ただけでは分からない...
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映画「グッドナイト・ムーン」

「人生には辛いこともあるし、不公平なこともあるわ。でも選べるわ。辛くても努力して人生を良くできるのよ。悪くもね。」 (映画「グッドナイト・ムーン」 原題Stepmom) 父が再婚することになり、継母との関係に憂う娘に実母が投げかけた言葉です。 自分の思うとおりに上手く事が運ばないと自分の置かれた立場を...
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映画 「イップ・マン 葉問」

「人は生まれながらの身分や貧富の違いはあっても、品格に貴賤の差はなく、互いに尊重されるものである。」 映画 イップ・マン 葉問 詠春拳の使い手である武術家の主人公イップ・マンが、異種格闘技戦でイギリス人ボクサーのツイスターに勝利した後の言葉である。イギリスの統治下にある香港で、反英感情の高まる観衆に取...
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映画「アフター・アース」

「危険は実在している。ただ恐怖は自分次第だ。人は未来に囚われ、恐れる。今、この場に気持ちを集中させるんだ。視界、音、臭いは? 何を感じる?」(映画「アフター・アース」) 主演のウィル・スミスが、生物兵器アーサーに立ち向かう息子(ジェイデン・スミス、実の息子でもある)にかけた言葉、 危険というものは確か...