不平不満でありがちなもの

組織風土改善のアイデアを広く社員に求めるためにアンケートをとることがあります

アンケート結果を分析して、職場で何が起きているのかを見ます

「なるほど」と思えるものもあれば、「一見もっともで大筋は了解できるけど、じゃあ一体どうすればいいの?」と思う意見もあります

例えば、社内業務で使うシステムの使い勝手に関する不満で、ユーザーインターフェースが悪いとか、使い勝手が悪いとか、システム間の連携が悪いといったものです

具体的な話を聞き始めると、なるほど最もらしい意見なのですが、どこか共感できないこともあります

共感が得られない的外れな意見

それは何故だろうと考えると、「これが出来れば、企業価値が上がる」というより「自分が楽できる」いったレベルの低い話だったり、「私のしたいことができる」と言ったポジティブな気持ちが聞けなかったり、被害者意識が見え隠れするからではないかと思うのです

また、改善後の最終イメージを持っておらず、スタンスが「今よりも良くなれば」なので、要求に際限がなさそうに見えます

仮に、要望通り改善したとしても、「次はこれ」と言い始めそうな気がするのです

そんな感じが見え隠れするから、その意見に対する共感が得られず、的外れな意見と見られてしまうのかもしれません

仕事の意味を問う

それでは、このような社員からの不平不満に、どう対処すればいいのでしょうか

人は自分中心でしか周りを見ることができません

その意見の発信者は、自分の担当範囲を重視した視点で物事を見がちです

かと言って、「全社視点で物事の本質を捉えてほしい」というのも難しい

そこで、お勧めするのが、「仕事の意味」と捉えてみるというものです

「いや、この仕事は上司から与えられたものだから、それは上司に聞いてくれ」と言われれるかもしれないが、その人がその仕事を始めた頃は、その仕事に対する動機付けとして、目的や意義を伝えられているはずです

そのときに、その目的や意義に、自分なりに納得したから、その人は仕事を始めることができたのだと思います

それを改めて、自分で思い起こすのです

仕事に慣れてしまうと、やることが目的となって、本来の仕事の意味を忘れがちになります

やることが目的となっているときに、やるための障害が現れたりすると、やるための目的が達成できず、不満となります

「お客さんに最高の製品を提供するために欠かせない仕事」

「社内の人達が、気持ちよく仕事ができる環境を整える仕事」

…というように、本来の仕事の意味を思い起こすのです

人は本来労働意欲がある生き物である

このように本来の仕事の意味を思い起こすと何がいいのでしょうか

一度はその仕事の目的と意義に共感したから、その仕事を始めたのです

人は、その仕事の意味に共感できれば、高度な想像力を駆使し、手段を尽くし、創意工夫をこらすようになります

これにより、現在かかえている課題を解決するために、新たな解決方法を自ら思いつくことができるかもしれません

その仕事を遂行する責任を引き受け、責任を取ろうという気持ちが芽生えます

この姿勢が見られるようになれば、職場に意見をいうときに、周りの仲間から共感が得られるようになるのです

人は本来労働意欲がある生き物です

その意欲を如何に引き出すかが求められていると思います