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話しやすい場作り
哲学カフェには「何を言っても良い」というルールがあります
そのルールがあると分かっていても、初対面の人が参加する哲学カフェでは、自由に発言することがためらわれます
従って、ファシリテータによる上手な場作りが必要となります
参加者は、他の人の身なり、表情、動作、姿勢、音調などを探りながら、徐々に安心感を高め、次第に「ここまでなら話しても良さそうだな」と見当をつけながら話していきます
そのため、哲学カフェは参加者が一同に集まって行った方が良いと思います
オンラインでの開催
ところが昨今のコロナ禍により、感染防止の観点から一同に集まることが難しい状況になってきました
哲学カフェも同じだと思います
哲学カフェをオンラインで開催するとなると、ある程度面識のあるもの同士、お互いの信頼関係が出来上がっている同士の参加が前提となるでしょう
メリット
しかし、この前提があるのでしたら、オンラインでの開催は次のようなメリットをもたらします
- 場所の制約がない
- 集中して聴ける
オンラインであれば一同に集まる必要がないため、会場を準備する必要がありません
会場へ移動する必要がないため、参加者は時間を有効につかうことができます
参加者の時間の都合がつけられるため、参加しやすくなります
ヘッドセットを使うことで、発言者に集中して聴けることもできますし、メモも取りやすいでしょう
オンライン会議のツールのTeamsには、「手を挙げる」という機能を持つものがあるため、トークンを渡すなどファシリテータの進行に役立ちます
チャット機能は、哲学カフェの最後の振り返りに使えます
書いた内容について、一人ずつ話してもらってもらえるし、記録にも残ります
またアンケートのURLをチャットに書き込んで、その場でアンケートを回答してもらえば、アンケート回収率も上がります
注意点
一方で、オンライン会議のツールに使い慣れていること、ヘッドセットなどの機械を通した聞き取りに慣れていることが必要です
聞き取りに集中力が必要となるため、あまり長いこと続けることができません
集中力を持続させるには1時間程度の開催が限界でしょう
このように、オンライン会議のツールを上手く使うことで、気軽に哲学カフェを開催することができます