映画ミッドナイトスワンを見ました
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この記事のカテゴリは「自分を変えチャオ！」なので、草なぎ剛が演じる凪沙が「如何にして自分を変えていったのか」についてお話ししたいと思います
凪沙は、子供の頃の海水浴で男の海パンを履くことに抵抗があったときに、自分がトランスジェンダーであることに気づき、新宿のニューハーフショークラブのショーダンサーとして暮らしていましした
実家の依頼で、育児放棄された姪っ子一果を預かることになったのですが、子供嫌いの凪沙は最小限の手助けしかしませんでした
そんな凪沙が、ショーダンサーだけでなく、慣れない力仕事にも手を出し、一果がバレリーナになれるように経済的支援を始め、生活を一果中心に変えていきます
仕事のために短髪になった凪沙の姿を見た一果が、逆ギレして「そんなこと頼んどらん！」と食卓をひっくり返す事件が起きます
それでも凪沙は、感情の高ぶった一果に優しく声をかけ、抱き寄せてなだめてあげます
凪沙が「自分を母親に変えたんだな」と感じさせるシーンでした
上っ面の愛情だけでは、このような態度は取れません
実際に、育児放棄した実母の早織は「何生意気言うとるんなあ！あんたのために働いとるんで！」と一果を激しく殴っています
どうして、凪沙は自分を変えることができたのでしょうか
私は２つのきっかけがあったと感じました
一果はバレエの月謝を払うために違法なバイトをし、警察に補導され、バレエを諦めようとやけになりました
そんな一果を凪沙は
「うちらみたいなんは、ずっと一人で生きていかなきゃいけんけえ、強うならんといかんで」
と言って抱きしめます
いつかは女になる手術を受けようとお金を貯め、夢を捨てきれずにいる凪沙が、一果の境遇と自分を重ね合わせ、共感したことが１つめのきっかけだと思います
新宿のニューハーフショークラブの舞台で踊る一果のバレエを凪沙が見て、自分がショーダンサーとして踊るバレエと、一果のバレエに違いを感じ、一果のバレエの中にある「美しさ」に可能性を見ます
そして、自分が使っていたバレリーナの髪飾りを一果に譲ります
これが2つ目のきっかけだと思います
この２つのきっかけが、「一果を一流のバレリーナに育てよう」と凪沙に決心させたのでしょう
しかも母親として
これが「母親になりたい」という強い気持ちにつながり、自分を変える力になったのだと思いました
一果は一果で、凪沙と出会わなければ、海外にバレエ留学するチャンスも掴めなかったでしょう
人との出逢いはそれほどに自分の人生までも変えてしまうものなのですね
よろしかったらご鑑賞下さい