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全員面談というのは、風土改革の対象となる組織に所属する全社員に対して実施する個別面談のことです

小さな組織であれば大した手間ではないでしょうが、数百人以上の規模の組織となると膨大な労力が必要となります

このブログにあるシリーズ「X社の風土改革シーズン1」でも述べましたが、私は800名を対象とした全員面談を面談者の立場で行った経験があります

流石に一人では求められる期間で終えることができなかったので、複数人で手分けをしながら面談しました

このシリーズ「全員面談をやってみよう」では、この全員面談についてお話しします

全員面談が求められるケース

全社員対象に行う調査には、社員意識調査のようなアンケートを使う方法が一般的です

しかし、このアンケート方式には欠点があり、アンケートの質問で問われていること以上の情報を引き出すことができません

また、質問の意図がきちんと伝わるかどうかも、回答者の理解に影響されるため、期待通りの回答が得られないことがあります

回答者が「大したことない」と思って、回答内容に示さないことが、実は大変重要な情報であると言ったこともあります

アンケートのような一方的な問いかけでなく、面と向かって質疑応答を繰り返し、調査者が必要とする情報を引き出していく方法が面談となります

このブログにあるシリーズ「X社の風土改革シーズン1」で紹介しているX社は不適切会計問題という事件を起こし、そのような問題を引き起こす組織風土が背景にあることを指摘されてました

社員の意識に諦めがあったり、言いたいことが気軽に言えなかったり、孤独感が抱えているような組織風土であると、アンケートのような調査方法では、必要な情報を得ることができにくくなります

X社の不適切会計問題はニュースなどにも取り上げられていたため、二度と同じような問題を引き起こすわけにはいきません

よって「社員がコンプライアンス上の潜在的なリスクを抱え込んでいないだろうか?」という観点で全員に聞き取り調査を行うことが求められます

全員面談はこのようなケースで必要となります

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