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生涯現役という幸せな生き方

「人生百年時代で人生設計が問われている今、身の処し方について考える」という中高齢者の読者を想定した特集記事が東京新聞に掲載されてました(2021/2/8朝刊)

そこで日本生涯現役推進協議会代表の東滝邦次さんのお話がありました

東滝さんの「生涯現役」の定義によると「自分の生き甲斐が世の中に役に立っていること」だそうです

自分の好きなことをやっていても、それが社会に何かしら役に立っていないとすれば、「生涯現役」とは名乗れないということですね

社会との関わりなくして人は生きることができません

自分の生き甲斐が世の中の役に立っているという実感があり、社会とそのような関わり方ができている生き方はとても幸せな生き方だと思います

「生涯現役」という生き方は、幸せに生きる方法なのかもしれません

自分の生涯現役を考える

「自分の生き甲斐って何だろうか?」

生涯現役という幸せな生き方を考える前に、「自分の生き甲斐とは何であるか」を改めて考えておく必要があります

生きていることに喜びや幸福を感じるようなことは何であろうか、ということです

こちらの記事で、これまでの仕事経験の中から自分の夢や使命を知る方法についてご紹介しましたが、じっくりと時間をかけて、何度も考え直す機会を作れば、自分の生き甲斐に気づくことができると思います

私は、その思考の整理のためにマインド・マップを使って、自分の生き甲斐を探りました

そのマインド・マップを数ヶ月毎に現状との差異を評価して見直しています

会社との付き合い方

現在の仕事を生き甲斐と感じている人は、その仕事を生涯続けることができれば、生涯現役となり、幸せな人生が過ごせそうです

現在の仕事を生き甲斐と感じられない人は、2つの選択肢があります

  1. 生き甲斐を感じるような仕事に変えて生涯現役を目指すこと
  2. 現在の仕事の中から生き甲斐と感じられるような小さなことを見つけ、それを徐々に大きくして生涯現役になるような仕事に変えていくことです

1.はこれまでの仕事を捨てて、新しい仕事につくということですから、中々ハードルが高いと思います

資産家でもない限り、生活に必要な収入は必要でしょうから、そのことがハードルを高くする大きな要因でしょう

「生活のために働いている」というやつです

私は2.の方法で生涯現役を目指している最中です

元々はプロマネだったのですが、それは生き甲斐と感じられるような仕事ではありませんでした

それでもやるからには「私ならではのプロマネ」を目指そうと思い、自分の得意なコミュニケーションを究めました

そのことがカウンセリングを勉強するきっかけになったのですが、プロマネを引退した今、この知識を使って人に関わっていく仕事にシフトして生涯現役となればいいかなあと思っています

なので、現在勤めをされているかたは会社組織にいてもいなくても、「自分の生き甲斐って何だろうか?」ということから考え始めて、退職した後でも生涯現役でいられるような仕事に変えていくような準備をされると良いと思います

冒頭の東滝さんは、「企業でも、既に生涯現役の雇用体制を打ち出しているところはあります。従業員が年齢相応にずっと本気で取り組める課題を見つけられるよう誘導できれば、その企業の将来像は明るいものになるでしょう」と述べています

会社側も、生涯現役を個人任せにするのではなく、双方にとってwin-winになるような雇用制度に変えていく機会なのかもしれません

特に、日本のような高齢化社会は課題先進国として国を挙げて取り組むべき課題でしょう

自分の人生を粗末にしない

いずれにせよ、自分の生き甲斐は自分で探すしかなく、他人任せにすることはできません

そして、この生き甲斐探しというのは「これ!」というものが直ぐに見つかるものではありません

かといって、無為に過ごして自分の人生を粗末するような生き方はいけないと思います

自分の生き甲斐を知っている人は、人生観を持つこととなるため、自分の哲学というものも獲得できます

「自分の生き甲斐って何だろうか?」というところから考え始めて、自分の生き甲斐が世の中に役に立っていると実感している「生涯現役」という幸せな生き方を目指してみましょうよ