LAコンフィデンシャルを見た。
CBSのTVドラマ「メンタリスト」の主役サイモン・ベーカーのアメリカ映画のデビュー作で、「どんなチョイ役なのかな?」が知りたくて、見た。
ケヴィン・スペイシー、ラッセル・クロウ、ガイ・ピアースと素晴らしい俳優が出演しているが、ストーリーが難解で一度見ただけでは分からないところが多い。
なので、2度見て、「なるほど。そういうことか」となる。
ストーリーを理解してスッキリしたのと同時に、もうひとつの「なるほど」があった。それは、仕事をやり抜くモチベーションを維持する秘訣である。
舞台はロス市警であるが、主人公が殺人事件の真相を究明する過程で、黒幕を身内の中に見つける。
正義を貫くのか、長いものに巻かれ見て見ぬふりをするのか。
そんな葛藤の中であっても、正義を貫く道を選ぶ。
その背景には、「刑事になった理由」があった。
ガイ・ピアース演ずるエドの父親を殺した犯人はまだ捕まっていない。
だから、彼は正義を貫くために刑事になったのだ。
エドが、ジャック役のケヴィン・スペイシーの助けを求めるときに、「何故、刑事になったのか?」と問い、ジャックが「忘れた」と答える。
しかし、ジャックは、その時に、自分の刑事になった理由を思い出し、エドに手を貸すことを決断する。
日々の職場での生活に慣れ親しんでいくうちに、「その仕事に就いた理由」が薄らいでいくものだ。
いつの間にか、現状を維持することが目的に変わっていき、次第にモチベーションも薄らいでいく。
仕事にモチベーションを蘇らせるヒントをこの映画の中に見た気がした。