続きを読む X社の風土改革(ep8):マスタープラン(ステップ2) ステップ1でできたこと 初めの2年間のステップ1の活動は、経営トップ自らが傾聴を実践することで、社員の「言っても良いんだ」という「言える化・雰囲気作り」を実践したステップでした この言える化の実践により、職場の中でコミュニケーションの意識付けを行い、結果として、コミュニケーションの「量」を増やすことが...
続きを読む X社の風土改革(ep7):啓蒙活動 ④ 啓蒙活動 4つ目の施策が啓蒙活動です センター内の全社員に言える化活動を広く知らしめるために、かわら版というポスターを職場に掲示して、各職場の言える化の取組みを紹介しました またポータルサイトを開設して、これまで実施した様々な施策を紹介したり、傾聴教育ビデオを公開しました
続きを読む 職場でありがちな不平不満への対処には本来の仕事の意味を思い起こさせるような働きかけをしましょう 不平不満でありがちなもの 組織風土改善のアイデアを広く社員に求めるためにアンケートをとることがあります アンケート結果を分析して、職場で何が起きているのかを見ます 「なるほど」と思えるものもあれば、「一見もっともで大筋は了解できるけど、じゃあ一体どうすればいいの?」と思う意見もあります 例えば、社内業...
続きを読む X社の風土改革(ep6):横のつながり強化 ③ 横のつながり強化 ステップ1の3つ目の施策が、横のつながり強化です 上司・部下の間のような縦の関係性を改善するだけでなく、同僚同士の横方向の繋がりを強化する施策も打ちました 例えば、課長向けの対話型ワークショップは課長を7名集め、課長が現実に抱える問題をテーマ(例えば「フィードバックの仕方」)をあ...
続きを読む モデル職場のサポート モデル職場の必要性 風土改革を成功させるためには、モデル職場を早い段階で作ることが大切です 風土を変えるということは、社員のマインドを変える面もあるので、中々効果が見えにくいものです そのことが活動の意欲を下げる原因にもなります よって、早いうちに改革の効果が出始めている職場を作ることが肝になります ...
続きを読む X社の風土改革(ep5):ご意見番制度 ② ご意見番制度 ステップ1の2つ目の施策が、ご意見番制度です 担当の中には、直接上司に相談しにくいということもあります そこでご意見番を各部に設置するご意見場制度を作り、職場の課題がエスカレーションできるように、別のパスを作りました
続きを読む X社の風土改革(ep4):言える化 マスタープランのステップ1で実施した施策の一つ目について説明します ① 対話重視「言える化」 対話重視の「言える化」です 傾聴技法を使った言える化は、まず私が、センター長、部長、課長、参事の約100名に、傾聴技法を教育することから始めました これはセンターのトップであるセンター長も例外ではありません ...
続きを読む X社の風土改革(ep3):マスタープラン マスタープラン 組織風土は一朝一夕で変わるものではありません そこで私たちは改革にかかる期間を5年と見積もって、2016年度から3つのステップで改革を実現するマスタープランを作りました 初めのステップは、言える化と称して、「言える化・雰囲気作り」のステップとし、傾聴技法を使って、言える化を実践し、コミ...
続きを読む 組織風土改革に求められる理念活動(2) 問題解決の選択肢を選ぶ「物差し」として使うこと以外に、組織風土改革に理念を持ち込むメリットがあります 問題を抱えている人たちが認識する世界から解脱するきっかけを与えることです 視点の転換とでもいいましょうか 人は自分を取り囲む対象を自分の自由意志で認識することは割りと難しくて、過去の体験、その人が持つ...
続きを読む 組織風土改革に求められる理念活動(1) 組織風土改革の取り組みとして、会社の理念やビジョンを作り直したり、再認識させる活動があります 中止された理念活動 先日、ある企業で組織風土改革に取り組んでいる方の話を聴きました その企業では、理念に関連するエビソードを社員に話しをさせることをやっており、組織持ち回りで、職場で選ばれた人が、社内放送で話...
続きを読む X社の風土改革(ep2):目指す姿 問題提起 経営幹部であるセンター長にインタビューをしてみると、「現場の課長との距離が非常に遠く感じる」ことを語っていました。この意味は、様々な業務指示に背景にある、センター長の思いが現場に伝わっていないことを示しています。 またセンター長は、社員が「言いたいことが気軽に言えない」、「自分が大切にしてい...
続きを読む X社の風土改革(ep1):プロローグ このブログ・カテゴリ「進め!風土改革」では、とある企業の風土改革の実践レポートを紹介しています 「とある企業」とは、本サイトのオーナーが勤務する会社です 今も風土改革は継続していますが、開始から3年が経過しているので、私が所属する団体の研究大会で発表した内容を紹介します 会社紹介 私は製造業系の会社に...
続きを読む その仕事に納得しているか 主体的な行動を起こすには、そのことに納得していることが必要だ。 マネージャーが部下に主体的な姿勢を求めるのであるなら、部下に「その仕事が意味あることだ」と思うように支援しているだろうかと自問することだ。 ここをすっ飛ばす人が結構多いのではないかと感じている。 もし部下の仕事がはかどっていなかったら、そ...
続きを読む 無駄を省くより、無駄を無駄にせぬ文化の方がはるかに大切だと思います 無駄を省くのではなく、無駄を無駄にせぬ文化を磨き込むことで、他国との差別化が実行され、その結果が、きらりと光る独立国家の姿なのではないのか。 ●金子勝は愛国者かも? 安倍やネトウヨの愛国は明治かよ – 世相を斬る あいば達也 「無駄を省く」ことは、会社では当たり前のように行われる。 コスト...
続きを読む 「我に返る」という人間の能力が人類を繁栄させるのです ビデオニュースドットコムで宮台が言っていた。 人間が持っていて、サルにはない能力に「我に返る」があると。 現世界にいる人間が、「はっ」と気づき、「これでいいのだろうか?」と我が身を客観的にみることができる能力である。この能力を持つがゆえに、人間は地球上でもっと反映した種として君臨したのかもしれない(最...
続きを読む イキイキ職場の形は、共同体と思える持続的関係を持っている 内山節の「半市場経済」読んでいたら、共同体の説明があった。 共同体とは 共同体は共に生きるという持続的な関係によって成立する そしてその最小単位が家族だと書いてあった。 この文章を読んだ時に、我が職場は共同体となっているだろうかと考えた。職場の人に「うちの職場は共同体だろうか?」と尋ねたら、「共に生き...
続きを読む リベラリズム 「『考えの違う人に寛容である』という考え方がリベラリズムの源流にある」ということをvideonews.comで中島岳志さんが言っていた。 私の会社では、利益至上主義というトップマネジメントの絶対的な価値観によって自由闊達な職場が壊された。 これを再生させようと、私は職場で傾聴を社員に教える活動を繰り広...