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五井駅から乗った小湊鐵道は、上総中野駅でいすみ鉄道に乗り継いで、終点の大原駅に着きました
このシリーズも今回で最終となります
大原では美味しい魚介類の食事をして、帰路に着きます
途中でトラブルもありましたが、結果として美味しい食事にありつけることができました
大原漁港へ
大原駅の北側にある踏切の写真です
左側がいすみ鉄道で右側は外房線です
外房線は単線で、いすみ鉄道は電化されていないので架線がありません
反対側です
これから海老屋というお店で焼きハマグリを食べたいので、大原漁港の途中にあるお店へ向かいます
大原駅から海老屋まで1.3kmの道のりです
真っ直ぐの道を進みます
焼きハマグリを食べれず
海老屋に着いたですが、準備中となっておりやっていません
お店の人がたまたまいたので、聞いてい見ると15時で閉店となり、夜は17時半から開店とのことです
15時過ぎに着いたので、焼きハマグリを食べることができませんでした
はて困りました
その先にある大原漁場直営の食堂にも向かってみたのですが、ここは14時に閉まっています
喜久寿司へ
スマホを弄りながら近くに何か食べられるところがないかなあとGoogle Mapを物色していたら、営業してそうな「喜久寿司」を見つけました
お寿司屋なので、お財布が心配です
しかし、他に空いているのはファミレスとか洋食屋しかありません
折角漁港にきて、海産物を食べないという選択肢は避けたいので、喜久寿司に向かって見ることにしました
八幡神社近くの海岸の写真
海のそばまで来たので、一応波打ち際を見ておきます
綺麗な海でした
喜久寿司で楽しい思い出作り
喜久寿司の看板が見えました
暖簾が下がっていたので、やっているようです
ところが店内は暗く、「やっていますか」と声をかけたら「まだだよ。今準備中」と中から返事が・・・
Google mapの「営業中」表示はこういう個人店はあまり当てになりませんでした
こんな時間は「どこもやってないよ」と大将がいいます
「あっそうですか」と諦めて帰ろうとしたところ「ちょっとそこの座敷で座って待ってな」と声をかけてくれました
「え、いいんですか。2時間後には大原駅の電車に乗って帰るので」と言ったら「大丈夫だよ、ちょっと待ってな」とぶっきらぼうですがどこか優しさのある声をかけてくれました
それならお言葉に甘えて待たせてもらうことにしました
白身魚を中心に仕入れているようです
忙しそうにお店の準備をした後に「この辺りに座りな」とカウンタに指を刺してくれました
席に座った後も手際よくお通しを出してくれました
かまの煮付け
わらさ(ぶりの子供)の醤油漬けと西京漬
お通しとは思えない量です
(勘定は大丈夫かな)と内心思いながら、折角の旅行なんだから・・・覚悟を決めました
お通しのあと、オオニベのスープがでました
この出汁は鯛の骨で、ラーメンにスープに使われるそうです
これは美味しかった
ちなみにオオニベは人の背丈ほどもある大きな魚で宮崎県の方で獲れるそうです
そんな話をしながら、テレビで流れている野球中継をみて「今日は駄目だ」と大将がぼやきました
大将はジャイアンツファンです
私たちがお通しを食べている最中に、お寿司のネタを包丁で用意しています
ネタはすべて白身魚で、黒鯛、真鯛、大真子(おおまこ)、あこう鯛(めぬけ)、ぐれ、伊咲(いさき)、すずき、ひらめ(縁側でないからテラスなんて言ってた)、イワシ、イナダ(ぶりの弟)、わらさ(ぶりの兄)でした
次から次へと11貫です
一つひとつのネタの説明をしてくれます
「ひらめは、縁側でないからテラスって言うんだ」
「イナダはぶりの弟、わらさはぶりの兄で、松田聖子(ぶりっこ)の子供だ」
お客は他にはいないので、楽しい会話をしながら美味しくいただきました
写真も取る暇もないぐらいでした
デザートはトマト
トマトは完熟するまで木になっていたトマトで、甘さがたっぷりです
こんなデザートの食べ方があるんだと思いました
食べ終わって、「これを持っていきな」とわらさの燻製を4切れもいただきました
ボリュームのあるお通しとお寿司11貫にお土産までいただいて、料金も目が飛び出るのかなあと思ったら、なんと一人2,500円でした
近くの漁港から安く仕入れているからね。築地に行ったら10倍の金額になるよ。
と言っていました
「朝4時に知人の漁師に起こされて手伝いに行くこともある」とおっしゃていたので、漁港関係者との繋がりも深く、良い条件で仕入れができるのかもしれませんね
「喜んでくれればまたきてくれるかもしれないから」と大将は親切な方でした
大原でいい思い出を作りました
お店を出ようとしたところで、入り口で「やっていますか」と別のお客さんがやってきました
大将は私たちが帰った後に犬の散歩に行こうと言っていたのに、また行けなくなりました
私たち同じように「いいよ」と優しくぶっきらぼうに出迎えてました
本当に優しいお寿司屋さんです
お土産
良い思い出づくりが最後にできましたので、心置きなく帰路につきます
大原駅に戻って、お土産を買います
いすみ鉄道大原駅構内にある売店には、いすみ鉄道オリジナル商品や、地元いすみの特産品が売っていたのですが、駅に戻った17時過ぎには閉まっていた
お土産を買おうと思った人は気をつけてください
駅前ロータリーに出てみても、観光地にあるようなお土産屋さんはありません
駅前の「よしのや」という魚屋さんで「塩辛」という張り紙があったので、そこに向かってみます
ここで塩辛とハラスを買いました
大原駅で呑み鉄
お土産も買ったので、大原駅に入場します
帰りは18:14発の普通列車に乗り、茂原まで向かいます
大原駅始発なので、既に入線していました
他に行くところもないので、出発まで呑み鉄です
車内はボックス席もあります
そこに陣取って、呑み始めました
純米吟醸酒「大多喜城」
フルーティな味わいでちょっぴり甘さが残りますが、しっかり辛口です
買ったばかりの時は、冷蔵庫から取り出したので冷たかったのですが、東京駅に近づく頃にはだいぶ冷たさもなくなり、フルーティさも無くなってきて、味がしっかりした感じになります
出発時間になり、茂原へ向かいます
車窓には夕日が映ります
茂原駅で特急わかしおに乗り換え
茂原駅に着きました
茂原駅は高架となった駅で、駅前もかなり栄えています
18:46発のJR特急わかしお20号に乗り換えます
東京駅到着は19:40です
車内の指定席はガラガラでした
蘇我駅で内房線と出会います(左側の窓の外)
東京駅に到着です
呑み鉄ローカル線旅:房総編を終えてみて
想定外も楽しい思い出
今回の旅を通して感じたことですが、想定外のことが結果として、楽しい記念になったということです
ポッポの丘や房総中央鉄道館で本職の鉄道職員と話ができたり、大原では予定のお店で食事が取れなかったけれども、喜久寿司の大将には大サービスをしてもらえました
計画は効率よく旅をする上で必要ですが、必ずしも計画通りにならなくても、旅は十分楽しめますね
美味しい食べ物
流通経路が発達したとしても、地元でないと味わえない食材はあるものです
お弁当のかまとろ丼は低価格で美味しいし、大原の喜久寿司で頂いたぶりも旨くて安い!
「猪肉のカレー」といった変わり種も楽しめました
地元に愛されるローカル線
小湊鐵道には、駅舎にコーヒーショップをクラウドファンディングで出店したり、里山トイレやもりらじおといった観光名所が作られています
いすみ鉄道には「いすみ鉄道応援団」があり、観光客集めに貢献しています
小湊鐵道もいすみ鉄道も、地元に愛されているなあと実感できました
色々と思い出のある呑み鉄旅でした(終わり)
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