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前回は、哲学カフェの定義について考えてみました
その結果、哲学カフェの定義は
「飲み物片手に、あらかじめ決められたテーマについて、参加者同士で対話をする場」
としました
ここでは、この哲学カフェを職場で行う意味について考えてみたいと思います
組織風土と哲学カフェ
このブログでは組織風土をこちらの記事で定義しています
そして、組織風土改革の対象を以下としました
- 関係:コミュニケーション・人間関係
- 社員:意識の矛先・意志決定への姿勢
- 管理:上司のマネジメント・問題解決の主体
私が、哲学カフェに関心をもったのは、上記の「社員:意識の矛先・意志決定への姿勢」を変えるきっかけになると思ったからです
ある一つのテーマについて、問いを立てながら、参加者の様々な意見に触れることで、自分のものの見方や考え方を変えることは意識の変革につながることです
なので、哲学カフェを職場の中でやることは組織風土改革に繋がるという意味を見出すことになりました
哲学カフェの目的
そこで私は職場で哲学カフェを行う目的を以下のように定めてたいと思います
ものごとの本質を筋道立てて考える哲学的思考の体験を通して、参加者の様々な意見に触れながら、自分の持っている「ものの見方・考え方」を持続的にアップデートすることを目的とする
「持続的」とあえてつけているのは、こちらの記事で書いた通り、組織というものは老化するものなので、その組織に所属する社員自身が意識を常に変えていくことが必要であるという思いによります
また、哲学的思考は、様々な「問い」を立てるため、言動や行動に説得力を持たせることができます
組織に変化をもたらすためには、この説得力が大きな武器となります
次は哲学カフェのもたらすメリットについてお話しします(つづく)