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こちらの記事で、つま先立ちするような脚の蹴り方がアキレス腱を痛めるという仮説を立てましたが、なぜこのような走り癖がついてしまったのでしょうか
ここでは、そのことについてお話しします
アキレス腱を痛めないような新しい走り方、すなわち
フォアフットで着地した後、つま先立ちのように足首を伸ばす蹴り方を止めて、なるべく足首の角度を90度に保つようにして、下腿を後ろに流していく
という走り方をためしてわかったことのひとつに、
「この走り方には慣性力がある」
ということがあります
一度、大腿を振り子のように繰り出しながら走り始めると、急に止まることができません
先日、この走り方をして、危うく出会い頭で人にぶつかりそうになりました
急に止まることができなかったからです
このときは、走る方向を変えることで難を避けられました
一方、上記の新しい走り方とは異なり、下腿三頭筋を中心に走る場合は、急ブレーキが効きます
この体験を元に推測できることは、急発進や急停止のような推進力には下腿三頭筋を使い、慣性力を伴うような推進力には大腿にある大きな筋肉を使うのがよいのではないか、ということです
私は中学生のときにバスケットボールをやっていました
この球技は、急発進と急停止を必要とします
日常の基礎体力トレーニングでは、その様な走り方をするメニューが組み込まれていました
トレーニングを続ける中で、下腿三頭筋を使う走り方の癖がついてしまったのではないかと考えています
私のような実体験をお持ちでない方は、大腿にある大きな筋肉を使う走り方が難なくできてしまうので、この悩みが分からないかもしれません
しかし、私のような実体験をお持ちで、同じような走り方をしていて、アキレス腱に痛みを感じているようでしたら、一度お試しになってみると良いと思います(つづく)