続きを読む 国分先生のチームワークの五原則を山口先生のモデルに当てはめて考えてみました カウンセリングで有名な国分康孝さんの著書「チームワークの心理学」には、国分さんの実体験に基づき、チームワークの五原則を紹介しています また、こちらの記事で、山口裕幸さんの「チームワークの概念図」を紹介しました この概念図はチームワークを行動面と心理面を包括した、分かりやすいモデルとなっています 今日は...
続きを読む 最高のチームの条件を考えます 職場には必ずチームというものがあります チームワークを心理学の側面から研究している山口裕幸さんの著書「チームワークの心理学」を引用しながら、チームが優れた成果を出す条件について考えてみます チームが優れた成果を出す条件 チームは、ある仕事の目的のために集まった人々が、コミュニケーションを使って相互作用...
続きを読む ネット上の評価至上主義はネット世代の若者の内発性を摩滅させていないだろうか ネットのない時代の感情の育て方 私の子供時代はネットがありません 好きなアイドル、音楽、趣味に関する情報は、テレビ、ラジオ、書籍、新聞、口コミから入手するしかありません 今のように膨大な情報をネットから得ることができずにいました 友達のお気に入りのミュージシャンの曲を聴いたり、ラジオから流れる曲を聴い...
続きを読む コーチングの基本姿勢と技法を学んで部下を育ててみませんか 管理職の皆さんの元へ新人が配属されたり、自分の後継者を育て上げたいと思うことがありませんか 「部下の自律性を尊重しながらも、部下のモチベーションを高めつつ、職務に必要なスキルと遣り抜く力を身につけ、組織の目標達成に打ち込んでくれるように育て上げたい」 そう思うことがありましたら、是非コーチングにチャレ...
続きを読む 集団が作る心理的な「場」が人の行動に影響を与えます 組織風土が社員の仕事意欲に影響を与えるという説明に、K.レヴィンの「場の理論(*1)」を使いました(こちら) そこでは、「場」について詳しく述べていなかったので、ここでお話ししたいと思います ある経営幹部の言葉 先日、経営幹部と話しをする機会がありました 職場で進めている働き方改革の活動に関する打合せ...
続きを読む 組織風土の良いことは継承し、悪いことは変容しましょう 生物もエントロピー増大法則に従うため、「秩序ある状態から無秩序の状態へ遷移する」というお話を以前しました このエントロピー増大法則に逆らって、その個体を維持するため、生物は細胞を入れ替えており、生物個体で見ると同じ形の状態を保っています これを「動的平衡」と言います 人間も同様に細胞を入れ替えており、...
続きを読む コミュニケーションの仕組みから傾聴を考えてみましょう(3) 文脈とは「ある事柄の背景や周辺の状況」です 前回は、コミュニケーションを行う者同士が、文脈をあらかじめ共有しておくことが、その後に行われるコミュニケーションに齟齬を無くすためには大切であることをお話ししました そして、その文脈を指示する例として 「君、あの件のことなんだが、ちょっといいかな」「はい、あ...
続きを読む コミュニケーションの仕組みから傾聴を考えてみましょう(2) 前回、人間同士のコミュニケーションでは変換表を使ったコミュニケーションが行われており、その仕組みから傾聴を上達させるコツについてお話をしました コミュニケーションの仕組みとして、もう一つ考慮しておかなければならないものがあります それは文脈です コンピュータ通信の国際規格に書かれていた「文脈」 私が仕...
続きを読む 組織風土改革は発達段階に合った施策が必要です 以前に「組織は老化する」というお話をしました 組織の発達過程に関する研究について書かれた本を読みましたので、その内容を引用します 集団発達のモデル 山口裕幸さんは、集団が形成されてから成熟し崩壊するまでの過程について、下図のようなモデルを提示しています このモデル図に当てはめると、組織の老化は老年期に...
続きを読む チームワークの品質と組織風土再生モデル 山口裕幸さんの著書「チームワークの心理学」の中で、チームワークの品質に関して述べられていました チームワークが発達は、その品質を向上させるというものです この分野は未だ研究段階だそうですが、参考となる研究として、古川久敬さんが示したチームワークのモデルが紹介されています そのモデルは3つのレベルがあり...
続きを読む 相談や雑談しにくい在宅勤務は職場にリスクをもたらします こちらの記事で在宅勤務の不安について話し合ってみようということを書いてみました そうこうしていたら、パーソル総合研究所が「テレワークにおける不安感・孤独感に関する定量調査」を発表していたことに気づきました(2020年6月10日、こちら) 今回は、この調査報告の内容を紹介しながら、職場の管理職の方々が気...
続きを読む システムズアプローチ:社員個人の問題としてでなく職場全体のシステムとして捉えてみましょう(後編) 前回は、社員への対処を行っても効果が出ないときは、社員の「困った問題」としてでなく、職場全体のシステムとして捉えるという視点をもつことで解決することがあるとして、システムズアプローチをご紹介しました システムズアプローチでは、対象となるシステムの中で起きた問題の原因・症状に関する理論は、円環的因果律と...
続きを読む システムズアプローチ:社員個人の問題としてでなく職場全体のシステムとして捉えてみましょう(前編) 社員の育成は、会社にとって重要な施策です 社員は「人財」と呼ばれるぐらいですからね 社員育成上の課題 ところが、この社員の育成が上手くいかないことが起きます 例えば、技術系社員であれば、技術力の証しとして以下のようなものを書かせたりします 技術論文の作成 特許 しかし、入社年次毎に定めたノルマの本数を...
続きを読む コミュニケーションの仕組みから傾聴を考えてみましょう(1) 今日は、コミュニケーションの仕組みを学び、そこから傾聴を上達させるヒントについて考えてみましょう 電子メールの仕組み 皆さんが普段使っている電子メールは、コンピュータを介して送受信されています コンピュータは0と1からなる2進数のデータ列に変換しないと、通信することができませんので、皆さんがパソコンや...
続きを読む 組織風土再生モデルのレベル2(熱意のある職場)を解凍する 前回に引き続き、私が考案した組織風土再生モデルの各レベルにある組織を解凍してみようと思います 今回は、レベル2「熱意のある職場」の解凍です レベル2「熱意のある職場」を解凍する 組織風土再生モデルのレベル2の説明は以下の記事をご覧下さい なぜ今までのやり方ではもうだめなのか 事業部間のような大きな組織...
続きを読む 傾聴サロンに来ませんか5:傾聴サロンの可能性 前回は、傾聴サロンが組織風土改革に生かされるに至った経緯についてお話ししました 組織風土改革の目的で始めた傾聴サロンですが、それ以外の用途に応用することができるのではないかと、回を重ねる毎に思うようになりました ここでは、その可能性についてお話ししたいと思います (1)ビジネス・コミュニケーションへの...
続きを読む 傾聴サロンに来ませんか4:傾聴サロンの生い立ち2 前回は、傾聴サロンの生い立ちの前半をお話ししました 今回はその後半についてお話しします 職場を元気にしたい 一年ほどして、当社に不適切会計問題が発覚する事件が起きました 組合のアンケート調査や会社の従業員意識調査の結果が示す課題が、不適切会計問題を生む出す土壌になったというのが、現在の経営陣の理解とな...
続きを読む 傾聴サロンに来ませんか3:傾聴サロンの生い立ち1 前回は、傾聴サロンの進め方についてお話ししました 風土改革の施策として使われました傾聴サロンは、それ以前から存在する活動でした ここではその原点をお話しし、組織風土改革に生かされるに至った経緯についておはなしします 社員のメンタルを元気にしたい 傾聴サロンを開始したきっかけは、直前に行われた従業員意識...