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見えざる力からの自由4:過去の思い出の意味づけを変えて自由に生きよう

前回までは、「ポジション取りゲーム」という見えざる力のお話をしました 今回は、トラウマという見えざる力についてお話をしたいと思います 「見えないものを見る」力が見えざる力を生む 京都大学霊長類研究所の松沢哲郎教授のチンパンジーの研究によって、「見えないものを見る」能力について人間とチンパンジーの違いを...
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見えざる力からの自由3:ポジション取りゲームに負けてしまった人がするべきこと

前回は、我々の見えざる力で動かされているポジション取りゲームが近代に起きていることと、それを守ろうとする人たちについてお話ししました ここでは、ポジション取りゲームに負けてしまった人はどうすればいいのかについてお話しします ポジション取りゲームが欠くもの 哲学者の内山節さんは、ポジション取りゲームが欠...
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見えざる力からの自由2:ポジション取りゲームを守ろうとする人たち

前回は、見えざる力が子供たちをポジション取りゲームに駆り立ててきたお話をしました この「ポジション取り」というのは哲学者 内山節さんの言葉です 内山さんは、このポジション取りについて解説しています 近代は、民主主義、自由、平等、博愛というタテマエを「旗印」に立てて、「これは実現しうるもの」と言い続けて...
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見えざる力からの自由1:ポジション取りゲームという見えざる力

私たちは社会に存在する「見えざる力」に縛られて生きています ここから4回に分けて、この「見えざる力」の存在について話します 子供のころに感じた見えざる力 小学校や中学校のテスト 学校に入ると否応なしにテスト漬けになります さらに進学する際には選抜のための入試があります 「いい高校に入りたい」 そうは思...
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コーチングの基本姿勢と技法を学んで部下を育ててみませんか

管理職の皆さんの元へ新人が配属されたり、自分の後継者を育て上げたいと思うことがありませんか 「部下の自律性を尊重しながらも、部下のモチベーションを高めつつ、職務に必要なスキルと遣り抜く力を身につけ、組織の目標達成に打ち込んでくれるように育て上げたい」 そう思うことがありましたら、是非コーチングにチャレ...
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集団が作る心理的な「場」が人の行動に影響を与えます

組織風土が社員の仕事意欲に影響を与えるという説明に、K.レヴィンの「場の理論(*1)」を使いました(こちら) そこでは、「場」について詳しく述べていなかったので、ここでお話ししたいと思います ある経営幹部の言葉 先日、経営幹部と話しをする機会がありました 職場で進めている働き方改革の活動に関する打合せ...
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組織風土の良いことは継承し、悪いことは変容しましょう

生物もエントロピー増大法則に従うため、「秩序ある状態から無秩序の状態へ遷移する」というお話を以前しました このエントロピー増大法則に逆らって、その個体を維持するため、生物は細胞を入れ替えており、生物個体で見ると同じ形の状態を保っています これを「動的平衡」と言います 人間も同様に細胞を入れ替えており、...
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コミュニケーションの仕組みから傾聴を考えてみましょう(3)

文脈とは「ある事柄の背景や周辺の状況」です 前回は、コミュニケーションを行う者同士が、文脈をあらかじめ共有しておくことが、その後に行われるコミュニケーションに齟齬を無くすためには大切であることをお話ししました そして、その文脈を指示する例として 「君、あの件のことなんだが、ちょっといいかな」「はい、あ...
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コミュニケーションの仕組みから傾聴を考えてみましょう(2)

前回、人間同士のコミュニケーションでは変換表を使ったコミュニケーションが行われており、その仕組みから傾聴を上達させるコツについてお話をしました コミュニケーションの仕組みとして、もう一つ考慮しておかなければならないものがあります それは文脈です コンピュータ通信の国際規格に書かれていた「文脈」 私が仕...
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負けないで。浅草21世紀

久しぶりの木馬亭は徹底した新型コロナ対策 前回が3月だったので、4ヶ月ぶりの観劇です 新型コロナウイルス対策が徹底されており、入口で検温、マスク着用のチェック、アルコールによる手の消毒を受けます 最前列と2列目までを座れないようにして、お客様には3列目から一つ席を空けて、座るようになっています 更に座...
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組織風土改革は発達段階に合った施策が必要です

以前に「組織は老化する」というお話をしました 組織の発達過程に関する研究について書かれた本を読みましたので、その内容を引用します 集団発達のモデル 山口裕幸さんは、集団が形成されてから成熟し崩壊するまでの過程について、下図のようなモデルを提示しています このモデル図に当てはめると、組織の老化は老年期に...
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チームワークの品質と組織風土再生モデル

山口裕幸さんの著書「チームワークの心理学」の中で、チームワークの品質に関して述べられていました チームワークが発達は、その品質を向上させるというものです この分野は未だ研究段階だそうですが、参考となる研究として、古川久敬さんが示したチームワークのモデルが紹介されています そのモデルは3つのレベルがあり...
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相談や雑談しにくい在宅勤務は職場にリスクをもたらします

こちらの記事で在宅勤務の不安について話し合ってみようということを書いてみました そうこうしていたら、パーソル総合研究所が「テレワークにおける不安感・孤独感に関する定量調査」を発表していたことに気づきました(2020年6月10日、こちら) 今回は、この調査報告の内容を紹介しながら、職場の管理職の方々が気...
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積極的で行動力のある人がうらやましいです

「積極的で行動力のある人がうらやましいです」なんて思うタイプですか、あなたは? コツコツと物事を進める慎重派の方は、割とそういう人が多いのではないでしょうか 個人の思考行動パターンを5つの要素に分解するFFS(Five Factors & Stress)理論によると、こういう人は「保全性」の高...
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スロージョギング:地面を蹴った反力は腰で受け止めると楽に走れます

スロージョギングはフォアフットで地面を蹴ります 地面を蹴る反力の受け止め方 その反力を体で受け止めますが、受け止めるときに、腰で受け止めるようにします 腰で受け止めるようにするには、体の軸が下図のようになっていなければなりません 腰椎をそり返して、骨盤を前傾にすると、体の軸がまっすぐとなり、腰で反力を...
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システムズアプローチ:社員個人の問題としてでなく職場全体のシステムとして捉えてみましょう(後編)

前回は、社員への対処を行っても効果が出ないときは、社員の「困った問題」としてでなく、職場全体のシステムとして捉えるという視点をもつことで解決することがあるとして、システムズアプローチをご紹介しました システムズアプローチでは、対象となるシステムの中で起きた問題の原因・症状に関する理論は、円環的因果律と...
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システムズアプローチ:社員個人の問題としてでなく職場全体のシステムとして捉えてみましょう(前編)

社員の育成は、会社にとって重要な施策です 社員は「人財」と呼ばれるぐらいですからね 社員育成上の課題 ところが、この社員の育成が上手くいかないことが起きます 例えば、技術系社員であれば、技術力の証しとして以下のようなものを書かせたりします 技術論文の作成 特許 しかし、入社年次毎に定めたノルマの本数を...
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コミュニケーションの仕組みから傾聴を考えてみましょう(1)

今日は、コミュニケーションの仕組みを学び、そこから傾聴を上達させるヒントについて考えてみましょう 電子メールの仕組み 皆さんが普段使っている電子メールは、コンピュータを介して送受信されています コンピュータは0と1からなる2進数のデータ列に変換しないと、通信することができませんので、皆さんがパソコンや...