続きを読む 職場の中でゲマインシャフトを作りましょう(上) ゲマインシャフトとゲゼルシャフト ドイツの社会学者テンニースは人間社会が近代化するとゲマインシャフトとは別にゲゼルシャフトが人為的に形成されていくと考えました(wikipediaより) このゲマインシャフトとゲゼルシャフトの定義は以下の通りです(大辞林より) ゲマインシャフト:血縁に基づく家族、地縁に...
続きを読む 社員同士が結び合う職場は、感情と知性のバランスが良い判断を社員にもたらします 知性より感情が先行して判断してしまう 哲学者である内山節さんが人の判断の仕組みについて説明しています 物事を判断するとき、私たちは感情でするときと、知性で判断するときとがある 例えば新型肺炎ウイルスのニュースをみて、とりあえず怖いと感じるのは感情による判断だし、さまざまな情報を集めてみると、それほどあ...
続きを読む 今までのやり方を終わらせる儀式をしないと風土改革は上手くいかない 山口周さんの著書「武器になる哲学」にはまっています 読んでいる中で、私が関わっている風土改革に関し、はっと気づいたことがありましたので紹介します レヴィン先生の教え 風土改革を異なる組織で2回取り組んでいるのですが、いずれの場合も上手く立ち上がった気がしなかったのです 山口先生の本に、その理由となるヒ...
続きを読む 日本人気質を取り戻せば、楽しく働ける 日本は、独特の繊細鋭敏な美的感覚を働かせて、様式的統一ある文化を創り出し、すべての美の視点から、道德、教育、芸術、武技、競技、作法、その他を磨き上げるに違いない。できぬ事はない。かつて日本人はそういうものを持っていたのである。 日本への信条、三島由紀夫 三島由紀夫の日本人評価です 私たちも同意できる内...
続きを読む X2: 9.同じ悩みを共感しあうことが中間管理職のモチベーションを上げる コンサルタントを招いて課長に共感教育の理論を学んでもらってから4か月たちました 研修で学んだことを職場で実践する前に、課長に実行プランを作成してもらいました そのプランに基づいて、職場で共感教育活動を実践してもらっていますが、実践上の課題も現れているころです そこで、課長を集めて情報交換をする交流会を...
続きを読む 風土改革に哲学カフェをやってみようと思う 哲学対話を体験 今日、哲学対話というのを体験してみました 主催者の定義によると、哲学対話というのは次のようなものです 哲学対話とは、物事の本質を集団での対話を通じて探求すること 産業能率大学 総合研究所 哲学対話にはルールがあり、その一例として、東京大学 梶谷真司教授が提唱する哲学対話ルールがあります...
続きを読む 「これが私の哲学だ」と言えるように考えてみよう 「幸せな働き方」に関するネット記事からの引用です 企業が「哲学」的に考える場を提供するというと、少し不思議さも感じる。背景には、社員らが抱える「モヤモヤ感」があるようだ。 村山氏は「1つはスキルに飽和を感じてしまい成長感がない。もう1つは短期化していく数値目標に追われて疲れてくる。その結果、モヤモヤ...
続きを読む 「職場には対話が必要だ」と同じ考えを持つ人がいて心強く持てた 人はそれぞれの解釈の枠組みを持っているので、同じものでも違った見方をしてしまいます だから次の記事のようなことが職場の中で往々にして起きてしまいます 例えば、業務をいくつも抱えて多忙でありながらも、新しいことをやらなければならないマネジャーがいる。しかし、メンバーの意識がなかなかそろわずに困っている。...
続きを読む 人間というアナログの存在が情報経路を分断している なぜ情報が伝わらないか 会社の中で、トップにいる人が伝える情報が、組織の末端まで伝われないことがよくいあります。 これだけITが発達しているのにもかかわらず、情報の発信者の情報が末端まで伝わらないのはなぜでしょうか それは、人間というアナログの存在が媒介しているからです 人間が情報経路を分断しているの...
続きを読む ラグビーワールドカップ日本代表の述懐に組織風土改革のヒントがありました 田村優さんと中村亮土さんの述懐 あるテレビ番組に出演していた、ラグビーワールドカップ日本代表の田村優さんと中村亮土さんが、「どのようにしてONE TEAMになったか」の質問に対して、はっきりとこれという答えを示しませんでした 中村さんが「あえて言うと」と切り出して「厳しい合宿の苦しさを一緒に体験して、...
続きを読む かつての日本型経営の中に、職場の一体感や社員のモチベーションを上げるヒントがある 2020年1月10日に放送されていた「おはよう寺ちゃん活動中」での話しです 経団連が示す日本型雇用システム(一括採用、終身雇用、年功序列)の見直しに対して、コメンテーターである施 光恒(せ てるひさ)さんがに次の様なことを述べていました 業績が上がらないとひょっとしたら首切られるかもしれない、飛ばされ...
続きを読む 人が持っている「フィクションを信じる力」を呼び起こせば、職場は活性化する フィクションを信じる力 サピエンス全史の著者であるハラリ教授は主張します ネアンデルタールのように絶滅せずに、ホモサピエンスが生き延びることができたのは、フィクションを信じる力があったからだそうです フィクションを信じる力は、集団の力を生み、結束することで、ホモサピエンスは絶滅の危機を乗り越え、今日の...
続きを読む 給与だけでは働く意欲を出せない 働く意欲に関わる話しです 先日、YさんとUさんの二人の話を聞きました ある役職定年者の話し Yさんの職場には役職定年(役定)になった中高齢者の社員Xさんがいます Yさんが抱えている問題は、Xさんが「(役定になって)給与を下げられたのに、今まで同じように働けない」と言って、Yさんの期待通りに仕事をしてく...
続きを読む 働き方改革の施策は不満要因を整備するけど、社員に満足を与えられない 働き方改革はどういうものか 働き方改革というと皆さんは何を思い浮かべるでしょうか 残業時間削減 会議の効率化 テレワーク(在宅勤務) RPA導入 ペーパーレス フリーアドレス 育休、短時間勤務 フレックスタイム勤務 と言ったところでしょうか これに加えて、生産性向上というキーワードもよく聞かれます 働...
続きを読む 働く権利を行使できない職場は、包摂力欠如の社会と同様に罪深いことだと思います 令和二年となりました 明けましておめでとうございます 昨年、「わたしはダニエル・ブレイク」の映画を見ました 監督であるケン・ローチさんは映画を使って、社会的包摂の欠落に警鐘を鳴らします 映画では生きる権利がテーマでした その権利を行使できない社会システムに対する怒りを表現した映画となっています 人々は...
続きを読む X社の風土改革(ep16):ふりかえり マスタープランの達成度をふりかえる 私の異動で、開発センターでの風土改革から退くこととなりましたが、マスタープランの達成度を振り返っておきます Step1 まず、Step1の活動です Step1はコミュニケーション改善を中心とした風土改革ですが、従業員意識調査で、「職場で素直に発言することができる」は...
続きを読む 自分の人生の目標や使命を考えることが、お金で買えない喜びをもたらします 自分の人生の目標や使命を考えたことがありますか 仕事を通じて 自分がどんな人生を送りたいか 自分はどんな人間になりたいか と自分の人生の目標とか使命を考えることは、実際にあまりないかもしれません 以前紹介した深澤直人さんが言うように、我々日本人は、他人が決めた枠組みの中に入ることで幸せを感じるような人...
続きを読む 会社の利益が社員の損失となっているようでは、会社と呼べない(職場が一丸となって働きたいと思えるように) 会社とはどういう組織であるべきか アメリカの社会学者マッキーバーは、自然的結合により作られた集団をコミュニティ、人為的に作られた集団をアソシエーションと分類しました この定義によると、会社はアソシエーションに位置づけられます その定義をスーパー大辞林から引用しましょう アソシエーション アメリカの社会...