続きを読む X社の風土改革(ep8):マスタープラン(ステップ2) ステップ1でできたこと 初めの2年間のステップ1の活動は、経営トップ自らが傾聴を実践することで、社員の「言っても良いんだ」という「言える化・雰囲気作り」を実践したステップでした この言える化の実践により、職場の中でコミュニケーションの意識付けを行い、結果として、コミュニケーションの「量」を増やすことが...
続きを読む ネガティブ思考の部下の扱い方 ネガティブ思考の部下はいませんか 新しい仕事にアサインしたいのだけど、「上手く行く自信がない」と固辞して、引き受けたがらない、そんな部下です ネット記事に「防衛的悲観主義」というキーワードがありました そこで注目したいのが、米国の心理学者ジュリー・ノレムとナンシー・キャンターの「防衛的悲観主義」という...
続きを読む X社の風土改革(ep7):啓蒙活動 ④ 啓蒙活動 4つ目の施策が啓蒙活動です センター内の全社員に言える化活動を広く知らしめるために、かわら版というポスターを職場に掲示して、各職場の言える化の取組みを紹介しました またポータルサイトを開設して、これまで実施した様々な施策を紹介したり、傾聴教育ビデオを公開しました
続きを読む 人はイメージの中に生きている 自分だけのイメージ 大辞林によるとイメージとは「心の中に思い浮かべる姿や情景」とあります 人は誰もがイメージを持っており、身の回りの世界を解釈し、そのイメージに映しています このイメージは、心に感情を生み、行動に起こすきっかけとなります 人は自分の作り上げたイメージの中に生きているといって差し支えない...
続きを読む 動的平衡を保てない組織は老化する 動的平衡 少し前に生物学者の福岡伸一さんが「動的平衡」という考え方を示してブームになりました 生命を細胞レベルで考えると、ひとつひとつの細胞は古いものから新しいものに置き換わっており、1年も経つと人間はすっかり入れ替わっていると説明して世間を驚かせました 細胞レベルで見るとダイナミック(動的)に変わっ...
続きを読む 職場でありがちな不平不満への対処には本来の仕事の意味を思い起こさせるような働きかけをしましょう 不平不満でありがちなもの 組織風土改善のアイデアを広く社員に求めるためにアンケートをとることがあります アンケート結果を分析して、職場で何が起きているのかを見ます 「なるほど」と思えるものもあれば、「一見もっともで大筋は了解できるけど、じゃあ一体どうすればいいの?」と思う意見もあります 例えば、社内業...
続きを読む X社の風土改革(ep6):横のつながり強化 ③ 横のつながり強化 ステップ1の3つ目の施策が、横のつながり強化です 上司・部下の間のような縦の関係性を改善するだけでなく、同僚同士の横方向の繋がりを強化する施策も打ちました 例えば、課長向けの対話型ワークショップは課長を7名集め、課長が現実に抱える問題をテーマ(例えば「フィードバックの仕方」)をあ...
続きを読む 全体性を取り戻す アイデアの芽が育たない いつの時代でも新規事業を育てる取り組みはあると思います アイデア発想法やビジネス創造手法の教育を新たに導入し、受講者にピッチを作らせて、ビジネスのネタを生み出す仕組みを作るけど中々が広がらない ピッチを作った本人も、「これは割と良いアイデアが出来た」と思うのだけど、それに賛同す...
続きを読む 自分たちの良さを振り返り経済成長に繋げよう ある外部講師の評価 外部講師を管理職研修に招いたときのことです その講師は、職場の状況を管理職に振り返らせました その内容を聞いていた講師は、以下のようなコメントを加えました 「もっと自分たちの仕事の素晴らしさに気づいて下さい。皆さんは世の中の役に立つ仕事をしています。皆さんは何年の間も同じ仕事をして...
続きを読む 個性を大切にする オールブラックスの強さ NHKテレビ番組「ラグビーを100倍楽しもうSP」で、オールブラックスの強さを探る話しをしていました その秘訣は「個性を大切にするラグビー」だそうです オールブラックスでプレーをしていた選手のインタビューも紹介されていました 私たちは経験を重ね自分たちの個性に磨きをかけていきま...
続きを読む モデル職場のサポート モデル職場の必要性 風土改革を成功させるためには、モデル職場を早い段階で作ることが大切です 風土を変えるということは、社員のマインドを変える面もあるので、中々効果が見えにくいものです そのことが活動の意欲を下げる原因にもなります よって、早いうちに改革の効果が出始めている職場を作ることが肝になります ...
続きを読む 広角レンズを持つ 被写界深度 広角レンズと望遠レンズの話をします そういうと「「視野を広く持て」と言いたいのだな」と連想するかもしれません 実はその通りなのですが、ここではそれに加えて「被写界深度」の話をしたいと思います 「被写界深度」とは、ピントが合っている奥行きの深さです 広角レンズは被写界深度が深く、手前から遠方...
続きを読む X社の風土改革(ep5):ご意見番制度 ② ご意見番制度 ステップ1の2つ目の施策が、ご意見番制度です 担当の中には、直接上司に相談しにくいということもあります そこでご意見番を各部に設置するご意見場制度を作り、職場の課題がエスカレーションできるように、別のパスを作りました
続きを読む 業務の引継ぎは業務の見直し(イノベーション)の機会を与えてくれることを教えてくれました 引継ぎという行為を通じて、業務プロセスを見直すきっかけを掴み、働き方改革につなげるという話です 日本企業と欧米企業の引継ぎの違い 会社組織では異動はつきものです そこでは業務の引継ぎが必ず行われます その引継ぎのやり方が、日本企業と欧米企業では異なるという話しがネット記事にありました Howにフォーカ...
続きを読む X社の風土改革(ep4):言える化 マスタープランのステップ1で実施した施策の一つ目について説明します ① 対話重視「言える化」 対話重視の「言える化」です 傾聴技法を使った言える化は、まず私が、センター長、部長、課長、参事の約100名に、傾聴技法を教育することから始めました これはセンターのトップであるセンター長も例外ではありません ...
続きを読む X社の風土改革(ep3):マスタープラン マスタープラン 組織風土は一朝一夕で変わるものではありません そこで私たちは改革にかかる期間を5年と見積もって、2016年度から3つのステップで改革を実現するマスタープランを作りました 初めのステップは、言える化と称して、「言える化・雰囲気作り」のステップとし、傾聴技法を使って、言える化を実践し、コミ...
続きを読む 組織風土改革に求められる理念活動(2) 問題解決の選択肢を選ぶ「物差し」として使うこと以外に、組織風土改革に理念を持ち込むメリットがあります 問題を抱えている人たちが認識する世界から解脱するきっかけを与えることです 視点の転換とでもいいましょうか 人は自分を取り囲む対象を自分の自由意志で認識することは割りと難しくて、過去の体験、その人が持つ...
続きを読む 組織風土改革に求められる理念活動(1) 組織風土改革の取り組みとして、会社の理念やビジョンを作り直したり、再認識させる活動があります 中止された理念活動 先日、ある企業で組織風土改革に取り組んでいる方の話を聴きました その企業では、理念に関連するエビソードを社員に話しをさせることをやっており、組織持ち回りで、職場で選ばれた人が、社内放送で話...