この記事は、素人が日曜大工気分で自転車をオーバーホールした記録をシリーズにしたものです
オーバーホールした自転車は2006年に購入したクロスバイクSPECIALIZED SIRRUSです
これまでの記事はこちらをご覧下さい
なお、GIANT ESCAPE R3(2009)のオーバーホール記録はこちらをご覧下さい
(お願い)
ここで書かれている内容はメンテナンスの素人の作業記録であり、この内容について当方では一切の責任を負いません
この内容を元にメンテナンスやカスタマイズを行う際は、あくまでも作業者個人の責任において実施して下さい
12.交換部品の調達:ホイール(1)
玉押しの虫喰い
リア・ハブとフロント・ハブを分解したところ、両方の玉押しに虫喰い、ベアリングの鋼球に傷が見つかりました
リア・ハブの玉押し
フロント・ハブの玉押し
ベアリングの鋼球
表面に傷があり(赤丸部分)、このまま使用すると玉押しを更に傷つけるでしょう
それでもグリスアップをすれば少しは回転時のゴロゴロ感はなくなるかなと思ったのですが、それほど改善はできませんでした
解決策の候補
そこで解決策ですが、以下が考えられます
- ハブ軸(組立品)の交換
- ホイールの交換
1の組立品とはハブ軸に加え、玉押し、ハブロックナット、ベアリングの鋼球がセットになったものです
SIRRUSの純正ホイールはALEXRIMSですが、Amazonでハブ軸(組立品)の保守部品は見つかりません
AmazonではSHIMANOの保守部品をかなり取り扱っており、その型番を元にSHIMANOの保守部品のマニュアルと技術資料が公開されているサイトで図面を見ることができます
リアのハブ軸では、FH-2400の保守部品の図面を見ると純正のハブ軸とよく似ています
ハブ軸の長さ141mm、径10mmも一致してるのですが、フリーと反対側の玉押しにつけられた防水用の傘の形状が純正と同じかどうかが分かりません
もう一つの選択肢は、2のホイール毎交換してしまうというものです
SIRRUSのリアエンド幅をノギスで測ってみます
リアエンド幅の計測
測ってみると、130.7mmでした
フロントエンド幅の計測
測ってみると、103.4mmでした
130mmのホイール完成品をAmazonで見ると、WH-R501がベストセラー商品です
スペックを比較すると以下の通り
SIRRUS純正 | WH-R501 | |
リアエンド幅 | 130.7mm | 130mm |
フロントエンド幅 | 103.4mm | 100mm |
リムハイト | 21.92mm | 24mm |
リムハイトが2mm高いですが、現在使っているチューブのバルブ長を考えると、許容範囲内です
純正のスプロケットはSRAM製ですが、SHIMANOと互換があるようなので、このホイールに純正スプロケットがはまりそうです
対処方法の決定
SHIMANOのハブ軸はAmazonでは1,500円も出せば購入できます
フロントのハブ軸も同じぐらいの金額なので、4,000円も出せば両方交換ができます
しかし、SHIMANOの保守部品が純正ホイールに適合するかはわかりません
さらに、ハブ軸を交換しても、現行のホイールはスポークが曲がっているところや、リムが摩耗しているところは改善されません
一方、WH-R501の価格は前後セットで13,000円ぐらいです
あいにくAmazonのWH-R501のレビューに「SIRRUSの代わりに使った」というレビューはありませんでしたが、「ESCAPE R3のかわりに使った」というレビューはありますので、SIRRUSに使えなかったとしても、ESCAPE R3のホイールとして使うこともできます
無駄にはなりません
以上のことを考慮し、今回は「ホイールの交換」を選択し、WH-R501を購入しました
ホイールの廃棄
ホイールを新調するのは良いのですが、困るのが古いホイールの処分です
お店で交換する場合はお店で処分してくれそうですが、個人で処分方法を考えなければなりません
役所の粗大ゴミで処分できるか調べてみると「自転車の車輪(400円)」として処分してくれることがわかりました
前後のホイールで2倍の料金がかかるのですが、よく見るとその金額と「自転車(16インチ以上)」の料金が同一でした
どうもタイヤの数で料金を決めているようですね
それでも不法投棄とならずにすみますので助かりました(つづく)